辞めた社員が戻るということ… -その1

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今年1月に辞めた社員から、
戻ってきたいとの相談を最初に受けたのは、
2ヵ月ほど前。
その社員の当時の役職は、
チーフのクリエイティブディレクター。
クリエイティブディレクターとしては、
とても優秀な人間だと私は認めている。
10年以上も在籍していた。


弊社のセミナーなどの事例の半分以上が
彼が手がけたほどだ。
昨年末に、彼が辞表を出した時。
私は、全く止めなかった。
というか、今まで社員が辞めると言った時は、
基本的には、引き止めない。
特に、最近はほとんど引き止めたことがない。
もちろん、例外はあるが…。
彼が辞めた理由は、いろいろあったかと思うが、
私の記憶に残っているなかで印象的だったのは、
「ダイレクトレスポンス広告は、もううんざり。
私は、マス広告がやりたいんです。」
ということ。
「自分が作った広告が、反応が悪い時は、胃が痛くなるんです。」
とも言っていた。
確かに、私もそれに近い感覚は常にある。
また、そもそもクリエイターは、
レスポンス広告はやりたがらない。
理由は、いろいろあるかと思うが、
基本的には上記の理由以外に、
文字中心の表現が多くなるからだろうか…。
クリエイターは、もっとビジュアル表現に工夫をしたいのだ。
ダイレクトレスポンス広告のように、
文字中心で煽るような広告は、やりたくないのである。
(ちなみに煽ることで、単純に反応が高くなるわけではないが…)
でも、私はあのデイビッド・オグルビーの言葉、
「広告は販売につながらなければ意味がない。」
たがら、文字中心であろうが、
ビジュアル表現に占める割合が少なかろうが、
多少煽った表現をしようが、
そんなことは関係ないと思っている。
まさに、販売につながらなければ、
広告の意味をなさないのである。
販売につながるための
創造性、アイディアは高く評価したい。
だが、芸術性は全く関係がない。
だから、弊社では、クリエイターに作品と言わせない。
事例と呼んでいる。
事例集はしっかりと作っているつものだが、
作品集と呼ぶものは、弊社にはない。
ちなみに、50年近くもデザイナーをやっている
山田理英先生だっておっしゃっている。
「クリエイターは、個性が重要だとか、センスが重要だとか
いろんなうんちくを言うが、悔しかったら反応を上げてみろと、
私は言いたい。」
続く↓
http://www.koukoku-ya.jp/blog//2008/10/post-186.php

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