辞めた社員が戻るということ… -その2

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前回より続く
http://www.koukoku-ya.jp/blog/2008/10/post-185.php
さて、話しは戻る。
彼を戻すかどうかの判断は、少し時間がかかった。
私としては、彼が戻ることにより、
戦力になれば、とくに問題はない。
それよりも社員の感情的なことに問題があると考えた。


ネガティブな意見は、いろいろとあった。
「半年くらいで戻ろうと言うのは、我慢が足りないんじゃない。」
「私たちを一度でも、裏切った行為ではないのか…」
だが、意外とポジティブな意見が多かった。
「即戦力だし、うちの会社のことをとてもよく分かっている。」
「一旦外に出て、客観的にうちの会社を見ていると思うので、
いろんな改善アイディアや、仕事の進め方を提案してくれると思う。」
「一度止めたんだから、かなりの覚悟をしてくるはずなので、
期待できるんじゃない。」
このように、様々な意見が出てくるのは、当たり前のこと。
正直言って、私自身の感情を一言で言うと、
嬉しかった。
なぜなら、自分の経営する会社を辞めてみて、
客観的に良いと判断したということだからだ。
だが、このうれしいという感情に流されないように
会社のことを客観的に捉えなければならない。
その経営判断は、たった一つ。
「彼が入ることによって、会社は今よりも稼げるか?」
ということ。
このことを考えるにあたって、
おそらく社員の誰もが想定外の判断を下した。
彼をクリエイティブの部門ではなく、
営業の部門に配属することにしたのだ。
1ヵ月後の11月に配属される。
この判断が正しいかどうかは、今はわからない。
「戻ってきて本当に良かった!!」
と誰もが思うように、会社に貢献してもらうこと。
これしかない。
しかも、その結果は半年後に明確になる。
そして、その時にもう一度、
私が判断を下すということだけだ。

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