No.39 -[常に同じサービス]

パズル

第39回目のマーケティングウェポンの
ディスカッションテーマは[常に同じサービス]。
[常に同じサービス]
【マーケティングウェポン】として捉えた時、
どのようなアイディアと、応用例があるのか?
このような視点でみなさんとともに考えていきたいと思います。


常に同じサービスの中身として、
例えば、飲食店の場合はどのようなものがあるでしょうか?
機能的価値でいうと、
味、食感、香り、メニューの種類、接客力
などがあるかもれません。
この機能的価値を美容室の場合では、
技術力としての仕上がり、メニューの種類、カウンセリング力、接客力、
そして、どの業種でも共通して、
価格のことを触れないわけにはいかないでしょう。
また、飲食店、美容室などの店舗商売の場合、
情緒的価値もいろいろとあります。
店内の照明、BGMなどの音、内装、お店に来店する客層、
意外と大事なのが、トイレの清潔さなども
あるかもしれません。
このような機能的価値、情緒的価値のそれぞれで
[常に同じサービス]を提供できるものに
あなたの商売ではどのようなことがありますか?
ブランディングの観点でいうと
[常に同じサービス]を提供するということは
肝の部分でもあるでしょう。
私自身の経験から、一例を上げたいと思います。
私は、地方に出張する時は、
かなり時間的余裕を持って行くことが多いのですが、
約束の時間までの間、
喫茶店で過ごし、資料の準備はもとより、
これからの打ち合わせのシミュレーションなどをします。
そのために、駅を降りてから喫茶店を探すのですが、
地方都市の駅付近には、
「スターバックス」「タリーズ」などの
ブランドチェーン店は、たいていあります。
「無名の喫茶店」も数々あります。
では、以下のような3つの喫茶店が
比較的近くに隣接していた場合、
1. スターバックス
2. タリーズ
3. 無名な喫茶店
「私はいったいどのお店を選ぶのだろうか?」
と考えた時、
ほとんど意識せずに 「タリーズ」を選ぶようです。
「なぜ、そのような選択をするのか?」
を少し分析してみると…
まず、私は喫煙者なので、
「スターバックス」には行きません。
残念ですが、喫茶店というカテゴリーの中で
私にとっての選択肢に入らないのです。
たぶん喫煙者のほとんどがそうでしょう。
(タバコを止めればいいだけのことなのですが…(汗))
逆にたばこを吸わない人は、
喫煙者がいないからこそ「スターバックス」に行く
という選択肢を持っている人も多いようですが…
ということで、
「タリーズ」と「無名の喫茶店」が
選択肢に残ります。
私は、混み合っているのが嫌いなので、
まずは、混み具合を確認します。
そんな時、どちらも比較的空いているとします。
このような場合、「タリーズ」を選ぶようです。
なぜこのような選択をするかは、
言語化が難しいのですが…
味、香り、接客、店内の照明の感じ、BGM、客層など、
複合的な要素で選んでいるようです。
大事なことは、このブランドであれば、
最低限保証してもらえる品質があるから選ぶのです。
ブランド構築の際、とても重要な要素でもある
「最低限これだけは、約束してくれる」という
ブランドの約束[ブランドプロミス]が
「タリーズ」にはあるということです。
もしかしたら、「無名の喫茶店」に入店した方が
結果的には満足するかもしれません。
でも、入店する前には、保証してもらえないのです。
「無名の喫茶店」と比べると
「タリーズ」は、入店前に保証してもらえることが
どうやらあるようです。
「とりあえず、この店に入れば安心だろう。」という…
それが「無名の喫茶店」にはないのです。
このように、「常に同じサービス」を応用し、
「ブランドプロミス」を作っておくことは、
ブランド構築の観点から捉えても
とても大事だということがわかるかと思います。
一方で「常に同じサービス」を提供する部分を
しっかりと築くことは
地域密着型の商売で
・ファンを増やす
・リピート促進する
・紹介促進する
ための重要な要素であることも確かですが、
変えなければいけないこともあるのです。
このように「変えること」と「変えないこと」を
決めることが、商売やビジネスにとっては、
とても重要なことなのです。
いずれ機会があれば触れたいと思います。
ということで、
今回のマーケティングウェポンは、
[常に同じサービス]について考えてきましたが、
あなたはどのように応用しますか?
あなたの商売にとって
「いつもこれだけは保証できる」ということは、
どのようなことですか?
また、次(↓)のような切り口で何かありましたら、ぜひ教えてください。
———————————————————————
【応用例】
「あなた自身の会社(お店)、ビジネスに応用すると
このウェポンはどのようなものになるのか?」
【体験例】
「既にこのウェポンは過去に実施している。
それは、成功なのか? 失敗なのか?
また、その要因はどのようなものか?」
【アイディア例】
「あなた自身の商売、ビジネスとは関係ないが、
このウェポンを使った、こんなアイディアが考えられる。」
などなど、皆さんの体験やアイディアを聞かせてください。
ぜひ、みなさんと分かち合いましょう。

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