販促手法の種類-販売時点直接型6
店頭手法(2)接客系アプローチ 【3】アップセリング
顧客が希望する商品・サービスよりも高級または高価格のものを推奨し、
購入してもらうことで、顧客単価を増大させる方法。
よりよいサービスや高い付加価値を商品にもたせることで、
顧客満足度の向上につながるアップセリングが求められる。
「元祖アップセリング」とまでいわれる
アップセリングの例として有名なのが、ハンバーガーチェーンの
マクドナルドの「ご一緒にポテトもいかがですか?」だ。
現在は、より注文をしやすくするために
フライドポテト付きセットメニューが開発され、
前述の言葉をかける必要がなくなったが、
これを実施していた当時は、
この言葉で10%以上の人がポテトを注文したといわれている。
アップセリングの成否も、クロスセリングと同様、顧客ニーズの見極めや、
需用を喚起する販売促進の組み合わせがかぎとなる。
「マニュアル」のように、いつも同じことをいわれると、
顧客はうんざりして、不満を抱くことにもなりかねない。
顧客視点をもつことで、
状況に応じたニーズを把握するといった柔軟な対応も必要となる。
※『この1冊ですべてわかる 販促手法の基本』
(岩本俊幸著/日本実業出版社) より抜粋