第30回目のマーケティングウェポンの
ディスカッションテーマは［待合室の活用］。
［待合室の活用］を
【マーケティングウェポン】として捉えた時、
どのようなアイディアと、応用例があるのか?
このような視点でみなさんとともに考えていきたいと思います。
病院はもちろんのこと、飲食店、美容室、エステサロンなど、
店舗系のサービス業をはじめ、
小売系でも待合室を設けているお店はあります。
この待合室をちょっとした工夫によって、
お客様の満足度を上げ、リピート促進に繋げることは
アイディア次第といったところでしょうか?
ブランドバックなどを扱っている、
ある高級セレクトショップの例です。
このお店では、待合室で飲み物を提供していました。
その飲み物とは、香り高き炒り立てコーヒーでした。
手間がかかりますが、もちろん無料です。
全てのお客様にこのコーヒーを提供しており、
ほとんどの人が香りが良く、美味しいコーヒーなので、
喜んでいただいていました。
ですが、あくまでもほとんどの人です。
なかにはコーヒーが嫌いな人もいるわけです。
このようなことは良く考えてみれば当たり前のことなのですが、
店主はほとんどのお客様に喜ばれていたことと、
素晴らしいコーヒーだったので、
お客様全員が喜んでいただけると思っていたわけです。
でもある時、「何かおかしなぁ～」と
店主は気づくことになります。
せっかく美味しいコーヒーなのに全く飲まない人も
少なくないのです。
よくよく聞いてみるとこのようなお客様は、
そもそもコーヒーが嫌いだったわけです。
そこで店主は、ちょっと選べるメニューとして
日本茶、紅茶、オレンジジュースを加え、
コーヒーと合わせて４種類という簡単なメニューを作って、
お客様に選んでいただくというようにしました。
その結果、満足度が一気に上がりました。
たったこれだけの工夫で多くのお客様に
喜んでいただけることもあるわけです。
もう一つの例です。
待合室ではおきまりのように雑誌や書籍などを設置します。
それは、少しでもお客様を飽きさせずに
待っている間でも時間を有効に使っていただくために
重要なことだからです。
この雑誌や書籍で「何を選ぶのか?」という工夫一つで
お客様に喜んでいただける素晴らしい例を一つ紹介します。
以前、ご縁のある美容室の企画室長から
とても良い本を紹介していただきました。
「誕生日大全」 主婦の友社
http://tinyurl.com/39l43w/
昨年３月に「ある広告屋の告白」ブログで紹介しましたので、
参考にしてみてください。
http://blog.is-assoc.co.jp/toshi/2007/03/post_36.html
このように、雑誌や書籍一つ工夫するだけでも、
お客様に喜んでいただくことができ、
再来店への動機付けになることもあるのです。
最後に待合室をプロモーションの場として
上手に活用することもできるという例をご紹介します。
モバイル会員を集めて、
この会員向けのアプローチの仕方次第で
リピート促進になるなど効果的であることは、
みなさんもご存知かと思います。
ただし、常に悩みの種があります。
それは、リストを集めるのがとても難しいということです。
来店されたお客様に登録していただくこと、
パーミッション(許可)を取ることがとても悩ましい課題です。
飲食店の場合、共通して言われることとして、
登録していただくタイミングは、食後より食前の方が良いようです。
席につき、料理をオーダーをした後のタイミングに
「○○○というお得な特典や情報を月に１～２回お知らせするのです。
登録はとても簡単ですから、もしよろしかったら登録していただけますか?」
と、分かりやすいPOPを用意して、さりげなく声をかけることで、
登録率を上げている飲食店はあります。
なぜ、このように食前の方が登録していただく確率が
高くなるのでしょうか?
たぶん、食前の空腹時の方が、期待が高いからでしょう。
食事が満足度が高いものであっても、
満腹時は何かおっくうになるのでしょう。
やはり、何かに期待するという心の動きは、
空腹時には勝てないようです。
このことをヒントに応用の仕方を考えると、
一つ見えてくることがあります。
それは、お客様に会員登録していただくタイミングとして
待合室を活用するということです。
この待合室の場づくりにもよりますが、
工夫次第では、効果的に会員登録を増やすことに
貢献できるかもしれません。
実際に、このような飲食店の話をいくつか聞いています。
いかがでしたでしょうか?
マーケティングウェポンの一つ
［待合室の活用］
あなたはどのように応用しますか?
また、次(↓)のような切り口で何かありましたら、ぜひ教えてください。
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【応用例】
「あなた自身の会社(お店)、ビジネスに応用すると
このウェポンはどのようなものになるのか?」
【体験例】
「既にこのウェポンは過去に実施している。
それは、成功なのか? 失敗なのか?
また、その要因はどのようなものか?」
【アイディア例】
「あなた自身の商売、ビジネスとは関係ないが、
このウェポンを使った、こんなアイディアが考えられる。」
などなど、皆さんの体験やアイディアを聞かせてください。
ぜひ、みなさんと分かち合いましょう。
