以前より定期的に映画を観にいっているが、
先日は、『リリーのすべて』を観た。
この映画は、主人公リリーの日記を元にして制作している。
1920年代頃の性同一性障害者として、
当時は稀な適合手術を受けた男性の実話。
心と身体が別々の違和感がある障害は、今だからこそ、
表面化、顕在化しやすい状態にあるかと思うが、
当時は、そもそも表面化するには、想像を超える
勇気がいることだっただろう。
そのあたりのことが、とても繊細に映像化されているし、
主人公夫婦が画家ということもあり、
何よりも映像がとても美しく仕上がっていた。
さすがに、私にとって共感性は薄いが(笑)、
良い芸術に触れるという余韻に浸れた映画だった。