今月も、映画を観にいった。
『駆込み女と駆出し男』という人情時代劇といった種類の映画だ。
2時間半の長めのストーリーだったけど、
飽きずにあっという間に時間が過ぎた。
ただ、面白さというよりは、当時の男尊女卑の激しさはもとより、
男性社会のどうにもならないヒエラルキーの辛さ。
そのストレスが弱いところに、どんどん吐き出されていく、
なんとも言えない、侘しさを感じた。
この流れは、もちろん現代にも、違うカタチによって、
やはり弱いところに吐き出されているのだろう。
階級制度は、構造的には変わっていないと言えるかもしれない。
人権って、いったい何だろうと考えさせられる映画だった。