エモーショナル・ブレイン(情動の脳科学)

本

20090817.jpg

故・山田理英先生に「ぜひ、読んでおきなさい!!」
とご紹介いただいた書籍の1冊に
脳科学の権威・ジョセフ・ルドゥー著書
「エモーショナル・ブレイン(情動の脳科学)」がある。

この著書に、次のような大切な知見が記述されている。

脳内の情報回路には、2つあり、

1.「新・皮質」(意識)の部位に関わり、
脳内に情報が入力し、「注意(注目)」がカギになるもの。

2.「新・皮質」(意識)の部位に関わりなく、
「無意識」で脳内に情報が入力するもの。

このうち、2のほうが圧倒的に多いことが分かっている。

 

このことは、広告にも当てはまる。

広告を見ている消費者にとって、
注意(注目)するまでのほんのわずかな時間(2秒以内)は、
意識化された顕在的な情報より、
無意識の潜在的な情報量で脳は判断しているということ。

さて、

AIDMA(アイドマ)の法則というのがある。

この法則は1920年代にアメリカ合衆国の
販売・広告の実務書の著作者であった
サミュエル・ローランド・ホールが著作中で示した
広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを示した略語である。

AIDMAの法則では、
消費者がある商品を知って購入に至るまでに
次のような5段階があるとされている。

Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action (行動)

このうち、Attention、Interestを「認知段階」、
Desire、Memoryを「感情段階」、
Actionを「行動段階」と区別している。

広告業界では、誰もが学ぶ消費者行動理論であり、
私も20年以上前に学んだ。

では、先ほどの記述、

広告を見ている消費者にとって、
注意(注目)するまでのほんのわずかな時間(2秒以内)は、
意識化された顕在的な情報より、
無意識の潜在的な情報量で脳は判断しているということ。

これは、注意(注目)するまでの話だが、
「AIDMAの最初の段階[Attention(注意)]よりも前に
もう一つ段階がある」
ということなのだ。

では、AIDMA(アイドマ)の法則は使えないのか?

そんなことはないと思うが…

山田理英先生は、このことをご自身の著書で、
10年以上も前から指摘をしていた。

山田先生いわく

「アイドマの法則を批判したとして、
私は広告業界から嫌われているんだよ。」

とおっしゃっていた。

でも、山田先生は、真実を追及しようと、
このことがきっかけの一つにもなり、
10年前から、徹底的に脳科学を研究し続けたのである。

学者でもなく、研究者でもない、デザイナーが…。

本当に惜しい方を亡くしたとつくづく思う。

 

関連記事

  1. 本

    【販促ウエポン100】アマゾンキャンペーン最終告知

  2. 本

    新版 お客をつかむ ウェブ心理学

  3. 本

    コトラーのマーケティング・マネジメント -その2

  4. 本

    処女作 『驚きのレスポンス広告作成術』 表紙デザイン

  5. 本

    【広告表現を科学する】 Part2

  6. 本

    できる人材がすぐに辞めない職場のつくり方

アーカイブ