競合先へのコンサルティング

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先日、ホテルを経営し、かつ同業へのコンサルティングも提供している
若手の事業家とお会いした。

彼は、約10年前から親の後を継ぎ、
ホテルの経営をはじめている。

継ぐ前まで年々業績が下がっていたのを、
その後、めきめきと業績を上げていった。
まさにV字回復させたのである。

彼はとても戦略的な思考を持ち、
かなりストイックにマーケティングをしている。

そんな彼とは、5年前に私のセミナーに参加されたのをきっかけに、
たまに弊社のセミナーにご参加いただいたり、
ちょくちょく交流を図っている。

彼は、3年位前から同業種であるホテルや旅館にも
コンサルティングしている。

もともとマーケティングマインドが高く、
戦略的思考が高いことに加え、
本気でコンサルティングをしているだけあって、
同業のコンサル先の業績をめきめき上げてしまう。

だが、最近はこのことが悩みとなっているという。
なぜなら、コンサル先の会社が、
自社の最大の競合になってしまうのだ。
 

通常、このように業種特化型でコンサルティングをやられている人は、
以前は自身で事業家としてやられていたとしても、
その立場を捨ててコンサルティングに特化することが多い。

逆に、兼務しているような場合、
地域密着型のビジネスであれば、自社エリア内の競合さえ
手伝わなければ良いのだが、ホテル・旅館業の場合、通信販売業と同じく、
競合エリアという考えは通用しない。

だが、彼はこの課題すら乗り越え、
今後は自社を完璧にブランディングするだろう。

何年かを費やすかもしれないが、
何事にも謙虚に学び、そしてストイックに実行する
彼の資質と行動力を考えると、私は確信に近いものを感じる。

 

 

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