マーケティングには様々な理論や方法論があるが、
もっとも代表的な手法は、フィリップ・コトラーが提唱した
『STPマーケティング』である。
『STPマーケティング』は、マーケティングの初期段階において、
・どこの市場に
・誰に対して
・どのような価値を提供するか
を明確にするための手法で、以下の手順で行なう。
S=[Segmentation (市場細分化)]。
これは、 市場をある基準で分割・グループ化(セグメント)すること。
年齢、性別、居住地など、分割する基準は様々である。
T=[Targeting(ターゲット選定)]。
これは、セグメンテーションされたグループ(セグメント)から、
標的とすべき市場を選定することで、
「消費者」の中から「見込み客」を選定するということでもある。
P=[Positioning (ポジショニング) ]。
標的とする市場(見込み客)の心の中で、
どのようなポジションを占めたいのかを決めること。
顧客ニーズと提供できる価値、差別化できるポイント(独自性)を
考慮する大変重要な作業である。
ちなみに、この際、ポジショニング・マップを作成し、
ビジュアル化すると、自社の商品・サービスのポジショニングが
明確になりやすい。