販促手法の種類-既存顧客向け・媒体活用型2
顧客情報を活用する手順 Part3
温泉ホテルにおける顧客情報の活用方法として、
今後の販売促進活動につなげていくために必要な項目が
氏名、住所、電話、メールアドレスであることは、いうまでもなく、
年齢、性別を加えた基本項目とともに、
誕生日や家庭の記念日を販売促進につなげることを想定して、
生年月日、結婚記念日といった情報も押さえておく必要があります。
さらに商品・サービスの購入履歴情報として、
来館頻度、時期、選択したメニュープランなどを、
今後の顧客関係方針のために把握しておく必要があります。
細分化された情報をもとに、たとえば、小さい子どもをもつ母親には、
「赤ちゃんと安心して温泉旅行を楽しむ宿泊スタイル」の
メニュープランをを提供するというように、具体的な販促策を展開します。
このような販売促進策は、ただ単に売り込むのではなく、
「ニュースレター」などを使って、赤ちゃんをもつ母親にとって
役立つ内容を中心に情報発信していくことも重要です。
顧客に商品・サービスを売り込むというスタンスではダメです。
あくまでも顧客にとって役に立つ情報を中心に提供します。
また、オープンに意見や質問を受け付けるスタンスも大切です。
このことは、顧客にダイレクトにアプローチしていく
ダイレクト・マーケティングの考え方でもあります。
今後は、「ソーシャルメディアの活用」など、
効率的な口コミを起こしていく視点も求められるでしょう。
※『この1冊ですべてわかる 販促手法の基本』
(岩本俊幸著/日本実業出版社) より抜粋