前回より続く
http://www.koukoku-ya.jp/blog/2009/10/part2-1-1.php
テナントの方々も、この音楽イベントに協力的な人が
多かったわけではない。
当初から、激しいタイプの音楽を避けていたにもかかわらず、
テナントから「うるさい」と注意されたこともあった。
だが、継続していくうちに、だんだんとテナントの理解を
得られるようになり、
今では、キーボードや機材の費用をテナント全店で
負担するなどの協力を得られるようになってきている。
また、最初の頃は、クオリティに問題があるミュージシャンもいた。
クオリティとは、音楽的なことだけでなく、
観客であるお客に対する対応も含まれる。
例えば、政治的な深刻な歌で観客が引いてしまうことや、
観客からの拍手に対して、お礼も言えないミュージシャンもいた。
事務局側では、このようなミュージシャンには、
このイベントの主旨をはっきりと伝えることにしている。
「これは、ストリートではない。商業施設のイベントである。
お客が楽しい気持ちにならないとだめなんだ」と。
ミュージシャンのなかには、自分の世界に入ってしまい、
どちらかというと暗い感じで演奏している人もいる。
だから、とにかく楽しい雰囲気を出して
演奏してもらうことをお願いしている。
また、オリジナル曲だけでなく、
誰が聞いてもわかる曲を1曲必ずまぜてもらう。
この音楽イベントは、単独ライブでもストリートライブでもない。
あくまでも商業施設の音楽イベントであることを、
出演者には理解してもらっているのだ。
そのために、事務局側は毎日かかさずライブをすべて見て、
ミュージシャンのクオリティのチェックをしている。