商業界「販売促進の教科書」取材報告Part2 - その1

koukoku

DSC04237.JPG

商業界 臨時増刊企画「販売促進の教科書」の取材のために
飯田橋ラムラの事務局、販促の責任者の河西(かさい)さんに
先日、面会させていただきました。

河西さんは、私のメルマガをずっと読んでいただいていたとのこと。
初めてお会いしたわけですが、何か深い縁を感じます。

また、とっても丁寧に取材に応じていただき、
ありがとうございました。

では、その取材した内容を一部ご紹介します。

東京のJR飯田橋駅に隣接した商業施設「飯田橋ラムラ」では、
現在、毎日「ラムラミュージックライブ」が開催されている。

開催場所は、商業施設1Fのちょうど真ん中あたり、
「区境ホール」と名付けられた新宿区と千代田区の境に位置する、
2Fにつながる階段があるスペースだ。

このスペースは、もともとイベントを開催するための場所ではなく、
それほど大きくない広場である。

だが、毎日40~50名ほどのお客が観客として集まり、
なかには毎日来られる方もいるほど、人気のイベントとなっている。

飯田橋ラムラは、1980年代半ばに完成し、
2004年に施設リニューアルが行われた。

現在は、飲食店、小売店を中心に約30店舗のテナントが出店している。

開設当時は、バブルの頃だったこともあり、
比較的客入りも順調で賑わっていた。

しかし、バブル崩壊後、とくに1990年代後半からは、
徐々に賑わいに陰りが見えてきた。

そこで商業施設の事務局では、
割引クーポンなどを付けたチラシを近隣に配布するなど、
販売促進策を実施していくが、
落ち込んでいた売上はなかなか回復しない。

この当時から、事務局の販促責任者である河西(かさい)氏は、
もっと個性的でかつ、継続できる販売促進策はないものかと悩んでいた。

そして、商業施設のリニューアル時をきっかけに、
音楽のイベントができないかと思いつき、
まずは近隣の大学に声をかけていった。

近隣の大学生が音楽の部活動に活用したのは2004年。
当初は、週に1回(毎週水曜日)、
学生のアカペラグループ発表の場にすぎなかった。

こうしたイベントをコツコツと継続して半年後、
あるセミプロのミュージシャンの目に留まり、
「私たちにもこの場所で、ライブをさせてくれないか?」と、
事務局に声がかかることとなった。

彼は、ミュージシャン仲間を束ねている中心的な存在でもあった。

聞くところによると、彼のようなミュージシャンは、
年に数回は、大きめの会場でライブができる人もいるが、
ほとんどのミュージシャンは発表の機会がないという。

自分も含めた、仲間の発表の場を増やしたいとのことだった。

彼らには毎週金曜日に、アコースティック音楽中心のライブを
開催してもらうことになった。

後に、「アコースティックフライデー」という名称になり、
今でも、かなり高いクオリティを保って続けられている。

その後、火曜日は「GREENFIELD TUESDAYLIVE」という名称のもと、
J-POP、クラシック、ジャズ系のミュージシャンが
ライブを行う場となった。

こうして、ラムラミュージックライブの評判は
あっという間に広がっていき、
現在は、毎日何かしらのライブを開催している。

参加ミュージシャンの応募が殺到するようになり、
事務局側では、デモ音声や資料を1つ1つ確認して、
ミュージシャンを選出するという、
芸能関係のオーディションのような状態にまでなっている。

しかも、ミュージシャンへの謝礼の支払いはしていないとのこと。

だが、ここまで至るのに平坦な道のりではなかった。

続く↓
http://www.koukoku-ya.jp/blog/2009/10/part2-2-1.php

関連記事

  1. koukoku

    店舗ビジネスに特化した販売促進セミナー報告 Part2

  2. koukoku

    長野県佐久商工会議所にて講演-Part3

  3. koukoku

    シュワルツコフセミナー(大阪)

  4. koukoku

    『あなたにもできる!!』 寺院広報 セミナー

  5. koukoku

    販売促進スペシャルセミナー[実践編]3月開催分を終えて

  6. koukoku

    商業界ムック本 取材と執筆の多数のエントリーをいただきました

アーカイブ