寺院広報事例 - Part1

koukoku

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寺院と檀信徒の両輪で築く広報活動
長野県岡谷市の平福寺が実施している広報活動についてご紹介します。
平福寺では、様々な面で檀信徒の協力をいただきながら、
寺院運営を行っていますが、
広報活動においても緻密な仕組み作りと、
強固な組織作りにより、運営されています。


広報活動の中で最も力を入れている「お寺便り」は、
作成に当たって編集委員会を設置しています。
編集委員会は檀信徒の中から3年を任期に、
交代で数名の委員を選出しています。
特筆すべき点は「お寺便り」を寺院側主体ではなく、
檀信徒がつくる編集委員会主体で作成、運営していることです。
このように檀信徒に積極的に寺院広報の作成に参加してもらうことは、
寺院に関心を持っていただき、
広報活動の本質的な担い手にもなっていただくことでもあります。
私的な例で恐縮ですが、
私は今のマンションに住み始めて12年になりますが、
8年前にマンションの理事会の理事になったことがあります。
輪番制で、2年ごとに各階の住民が交代で番号順に、
理事を担当するような仕組みになっています。
理事はマンションの環境、建築、防災、広報など各方面で、
様々な役割を担っています。
私は理事になる以前は、自分の住んでいる建物であるにもかかわらず、
マンションの活動に全く興味がありませんでした。
例えば、今まで一階のエレベーター前の掲示板すら
目を止めなかったのですが、
理事を担うようになってからは、
常にマンションへの興味、関心が高まってきました。
このように、私の住むマンションの例で言うと、
住民が交代で理事を務めるという輪番制によって、
最終的には全ての住民が自分のマンションに対して、
意識が変わってくるわけです。
この例が全て当てはまるわけではありませんが、
寺院の場合でも編集委員を檀信徒の中から交代で担当してもらうことで、
菩提寺に対しての意識が高まらないはずがありません。
また、お寺便りの配布方法にも仕組みと組織作りに工夫がなされています。
総代から世話人、そして檀信徒へと、
よほど遠い人以外は手渡しを徹底しています。
長老曰く、“手渡しすることによって、
言葉を掛け合う機会を創り出し、
また心も伝えることができるので、
手渡しを徹底することはとても大事”ということです。
お寺便りを作成すること自体より、
仕組み作りや組織作りを丁寧に行うことが最も大事であり、
かつとても気を使わなければならないことだとおっしゃっていました。
まさに寺院の広報活動の神髄に触れたように思います。

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