No.42 -[ネーミング(Part3)]

パズル

第42回目のマーケティングウェポンの
ディスカッションテーマは前回に引き続き[ネーミング]。
[ネーミング]を
【マーケティングウェポン】として捉えた時、
どのようなアイディアと、応用例があるのか?
このような視点でみなさんとともに考えていきたいと思います。


前回は、「オファー」のネーミングを変更するだけでも、
反応が違ってくる例を見てきました。
今回は、[ネーミング]を考えること自体を消費者にお願いし、
さらには、プロモーションに活用した実際の事例を
上げたいと思います。
おだしの人気商品「純だし」「ふりだし」を
40年以上もの長い間、販売している会社があります。
『うまいだし.com』
この会社で、新しく開発した新商品のネーミングを
考えた時のことです。
販売当初は、高級感を打ち出したパッケージに、
「純粋だし」という商品名でテスト販売を行いましたが、
高額商品のため、なかなか売上を伸ばせず、
突破口を見出せないでいました。
それもそのはず、まずはターゲットを単に富裕層という
漠然としたところに設定したので、
既存客も含めて、動機付けが弱かったようでした。
その後、検討した結果、「乳幼児に食べてほしい商品」ということで、
ターゲットを変更し、なかでも食育を強く意識している
0~6歳のお子さんをお持ちのお母さん方にターゲットを絞ることにしました。
そこで、何よりも最初にネーミングを決めなければ先に進まないのですが、
いろいろとアイディアを出して試みるものの、
なかなか良いネーミングが決まりません。
ただ一口にネーミングを考えるといってもなかなか難しいもの。
ましてや0~6歳の子供がある母親にぴんとくる
ネーミングを考えるというのも並大抵のことではありません。
このようなことから、いろいろと検討した結果、
「マーケット(消費者)に聞いてみるのが良いのではないか?」
という考えに至りました。
更に、この考えをもう一歩飛躍し、
ネーミング募集自体をプロモーションとして位置づけようと
考えることになるのですが、
そうなるとプロモーション自体に欲が出てきます。
「消費者に良いネーミングを聞く」という純粋な目的から派生して、
せっかくなので、これを機会に
1. 見込み客を集められないか?
2. 話題性を醸し出し、潜在顧客の発掘ができないか?
と考えるようになりました。
まず、告知方法を検討していくわけですが、
最初にネーミング募集用の告知サイトを作成します。
http://www.umaidashi.com/naming/
サンプリングを実施し、
「応募者に実際に試していただいてから、ネーミング案を出していただく」
という流れです。
入選は、大賞、副賞、佳作と3種類設け、
少しでも多くの方に参加してもらうように設計し、
目標はサンプル応募者300名にしました。
同時並行で考えることとして、
その告知サイトにどのように誘導するかということです。
この誘導策は、どうしても広告系を頼らざるを得ませんが、
できるだけコスト対効果を高められるようリスティング広告と、
口コミポータルサイトでキャンペーン告知を仕込みました。
募集期間は当初、サンプリング実施を開始してから
3週間の期間を設け、
もし100名の応募数が集まらなかったら
延長する予定でいたのですが、
結果的には、目標である300名の応募まで、
2週間で達成してしまいました。
このように、[ネーミング]を考えること自体を消費者にお願いし、
さらには、プロモーションに活用した実際の事例を
今回はご紹介しましたが、
次回は、このプロモーションのサンプリングの内容や
最終的に決定したネーミング、パッケージ、
そして、今後の展開を触れたいと思います。
※もっと詳しい内容は、プロモーションプラス会員にお届けする
情報誌「PROM」第2号で詳しく掲載します。
2月25日に発行です。会員の方は、今しばらくお待ちください。

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