販促手法の種類-販売時点直接型2
価格訴求手法 (2) キャッシュバック
一般的なキャッシュバックの仕組みは次のとおり。
対象となっている商品やサービスを購入した顧客が、
保証書や領収書など、その商品の購入を証明するものを、
メーカー、小売業、サービス業に送る。
メーカー、小売業、サービス業はチケットやカードにより、
顧客の購入費の一部を現金で直接払い戻すというもの。
値引きは、販売価格を変更することですから、
いったん価格を下げると元に戻すことが難しくなる。
しかし、価格をそのままにして、
一部の現金を戻すキャッシュバックであれば、
価格政策への影響が少なく、比較的いつでも実施できるという
メリットがある。
たとえば、携帯電話会社や
インターネットサービスプロバイダなどによる
通信料に応じたポイントキャッシュバック、
学習塾やスポーツクラブなどによる
オフシーズンの入会金キャッシュバック、
クレジットカード会社などによる金融商品販売での
利用料金に合わせたギフト券キャッシュバックなどがある。
キャッシュバックは、サービス自体の価値を
下げることにならないので、ブランドイメージを大切にしている
業種に向いた手法といえるだろう。
※『この1冊ですべてわかる 販促手法の基本』
(岩本俊幸著/日本実業出版社) より抜粋
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