販促手法の種類-販売時点直接型1
試用体験手法 (1)商品サンプル配布
商品のサンプル(試供品)を見込み客に配布し、
試しに使ってもらって、その商品のよさを実感してもらうという手法で、
「サンプリング」ともいわれる。
なかでも、商品を配布する展開を「プロダクトサンプリング」と呼ぶ。
この手法の目的は、次の購入に結びつけることにある。
以下のように、配布方法の違いによって分けられる。
戸別配布/郵送配布/店内配布/商品添付配布/応募者送付
街頭配布/拠点配布/同梱送付
状況に応じて、適切な場所で必要な期間に限定し、
ターゲットも絞り込んだ展開が可能。
商品体験から、購買の動機付けとともに販売の拡大へと、
短期的に効果が上げられる。
また、ブランドロイヤリティが高い競合品からの買い換えを可能とする。
しかし、多くのサンプル配布は、人手を要するため、
ターゲット1人当たりの到達コストがかかることと、
必要なターゲットだけを狙った到達がむずかしい面がある。
結果として、費用効率が低下しやすいというデメリットがある。
この手法は、新規顧客の買上を増やす方法として有効性は高いものの、
一般的な売上アップという面では、他の手法と比べて、
費用効率が低くなることがある。
他ブランドとの差異の明確化をつくり上げることが重要であり、
商品の機能面に優位点があるだけでなく、
試してみて、すぐに違いがわかることがポイント。
ブランドを試してもらう働きであり、
購入経験率の低い商品に適した手法。
反対に、ブランドの浸透率の低い市場を選別しないと、
費用効率が著しく低下する恐れがある。
サンプル配布後に購入に結びつけるしかけを行ない、
商品の購入率を高める工夫が必要となる。
※『この1冊ですべてわかる 販促手法の基本』
(岩本俊幸著/日本実業出版社) より抜粋
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