『USP』(Unique Selling Proposition)とは、
あなたの会社、あなたのお店だけ(あるいは商品やサービスだけ)が持つ
独自の強みのこと。
他社(商品・サービスを含む)との差別化が主張できる強みでもある。
『USP』は、1960年代に伝説の広告マンとして知られた
米国のロッサー・リーブスが提唱した考え方。
マーケティング戦略の立案にあたっては、
『USP』、すなわち他社には無い独自の提案を見つけることが
極めて重要とされている。
そして、この『USP』の代表例として、広く知られているのがドミノピザだ。
ドミノピザの『USP』は、次の通り。
「できたての熱々のピザを30分以内にお届けします。
もし30分以内にお届けできなければ、代金を半額にします。」
これは当時は、大変革新的なことであった。
なぜなら、他のどの宅配ピザ店も、このようなことを謳って
営業活動をしていなかったからだ。
これにより、ドミノピザは宅配ピザ店の中で
独自の地位を確立したのである。
但し、『USP』には弱点もある。
分かりやすいと、参入障壁が低くなり、真似されやすいということだ。
事実、ドミノピザの場合も、すぐに似たようなサービスを他のピザ店も取り入れ、
『USP』としては弱くなってしまった。