広告のクリエイティブは標準化できるのだろうか?
これは、とても難しい問いである。
なぜなら、クリエイティブは感性と言われている領域であり、
標準化と相反関係にあるようにも思える。
それに
「クリエイターは、標準化という言葉を嫌う。」という
大きな壁もある。
ベテランになればなるほど、その傾向が強くなる。
それはそうだ。
別に標準化しなくても、仕事はできるのだから…。
今まで、多くのクリエイターと深い関係にあるからよく分かる。
だが、少し前からこのことに立ち向かい始めている。
もちろんクリエイティブの全ての領域が
標準化できるはずはない。
でも、全てが暗黙知でもないはず…。
せめて、クリエイティブ作業に入る前の
「要件定義」「着手条件」を中心とした
フレームワーク部分だけでも標準化し、
徹底できるのではないかと思う。
これができるだけでも、確実に前へ進む。
このような最初のフレームワークのツールの一つが、
「クリエイティブブリーフ」である。
関連記事はこちら↓
クリエイティブ・ブリーフ-Part1
http://www.koukoku-ya.jp/blog/2008/06/part1-1.php
クリエイティブ・ブリーフ-Part2
http://www.koukoku-ya.jp/blog/2008/06/part2-1.php#more
この「クリエイティブブリーフ」、
広告表現に関して様々なケースで使える優れものではある。
だが、最近必要性を強く感じていることがある。
それは、「レスポンス広告」に特化した
「クリエイティブブリーフ」だ。
大手外資系広告代理店で40年以上も揉まれ、
無駄をそぎ落とし、重要なところだけを
シンプルにまとめたという「クリエイティブブリーフ」を
アレンジするというのは、恐れ多いことでもある。
でも、少しずつ、思考錯誤をし始めている。
完成したらネーミングは、
セールスエンジニアリングデザイン(SED)と掛け合わせ、
「SEDブリーフ」
と名付けようと思う。
現在執筆している書籍で発表できるかもしれない。
(半年先になるかもしれないが…。)
※セールスエンジニアリングデザイン(SED)
販売効果を追求する広告表現の仮説検証アプローチ手法のこと。
ダイレクトレスポンス広告のノウハウを基に、
デザイン性(ビジュアル面)に特化した手法である。
※株式会社イズ・アソシエイツの登録商標。(登録第4948145号)