今月は、先週に引き続きに2回目の映画。
『あん』という樹木希林主演による、
生きていく意味を問いかけられる映画だ。
ストーリーは、他の紹介に譲るとして、
この映画は、人生のいろいろなテーマが潜んでいるのだと思うが、
私が感じた中心テーマは、「自由」。
その自由も、実際に自由を得ている人には分からない。
ハンセン病で、50年以上隔離されていた樹木希林演じる
主人公だからこそ分かる自由。
表裏があるから分かる。
自由という枠組みを外から見るから分かる。
自由と、不自由を見るから分かる。
自由と、不自由を抽象度を上げて、上から見るから分かる。
自分も、映画を見ることで比喩としては分かるが、
実際のところは、分かっていないのだろう。
でも、映画って、その比喩を知れるからいい。
もちろん、小説でも知ることはできるだろうが、
臨場感が圧倒的に違う。
余韻が残る映画だった。