ようやく読むことができましたので、ご紹介が少し遅れましたが、
ブランド・マネージャー認定協会顧問で、
大変お世話になっている長崎秀俊先生が
一部執筆された本が今年6月に出版されました。
「プレイス・ブランディング」の研究活動の成果をまとめた内容として、
具体的な手法と先進事例まで、実践的な内容で構成されています。
そもそも「プレイス・ブランド」とは、
単に「地域ブランド」や「地域特産品」的なイメージで捉えてしまいがちですが、
プレイス・ブランドとは以下のように5つに分類されるとのことで、
・ディスティネーション・ブランド(目的地に選ばれる)
・ジオグラフィック・ブランド(地名を入れる)
・セマティック・ブランド(テーマ性を付与する)
・コミュニティ・ブランド(住民の誇りを高める)
・エコノミック・デベロップメント・ブランド(経済開発を促進する)
そのプレイスのイメージづくりの手順は、
ブランド・マネージャー認定協会で伝えている
「ブランド・アイデンティティ」づくり、
そのものでしたので、すっと入れました。
コロナ禍のなか、Go To トラベルキャンペーンなどが始まったとはいえ、
観光業は本当に厳しい状況で、
当社クライアントも多数含まれていて胸が痛いです。
本書にも記載があるように、コロナ禍を乗り越えた後は、
さらなる競争力が必要となりますし、
そもそも「ブランド」という本質的な価値は失われないので、
ますますプレイス・ブランディングを確立していく試みが求められるでしょう。
観光業はもとより、地域振興などに携わる方に、
きっと役立つ示唆を与えてくれることでしょう。
DMOのプレイス・ブランディング: 観光デスティネーションのつくり方
(長崎秀俊 他 著/学芸出版社)
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