新築購入時に、家具も新しく買い換える人は少なくない。
 家を購入する前は、家具を買い換えることに躊躇していても、
 新築を購入したとたんに、家具を一式揃えてしまう。
 もちろん「せっかく新築の家なので、家具も新しく揃えて一新したい!」
 という気持ちが強くなるのも理由の1つ。
 だがそれ以上に、新築購入は一般的に一生に1~2度しかない
 大きな買い物に比べれば、家具を購入することは
 小さな買い物に思える心理が影響しているのである。
 数千万円という人生最大の買い物をする時には、
 数十万円~数百万円の買い物は、小さな買い物に感じるもの。
 新築購入時だけでなく、車を購入する時に、
 オプションで色々な装備を付けてしまうのも
 同じような心理が働いていると言えるだろう。
 人間は、価格などに大きな違いがあるものを同時に、
 または連続して見せられると、実際以上に差を感じる傾向にある。
これを『コントラストの原理』と言う。
 マーケッターとして捉えてみるのも良いが、
 一消費者としても、この心の動きを客観的に
 捉えてみたいものだ。
※参考書籍『マーケティングの心理学』(重田修治著/明日香出版社)
      
         
   
