今年に入ってから急激に、
執筆やセミナー講師の依頼が増えてきた。
ありがたいことだ。
5~6年前から、このような活動をちょくちょくしてはいたが、
年に数回程度と、それほど多くはなかった。
だが私は、広告屋の社長であり、1人の広告屋。
執筆にしろ、セミナー講師にしろ、
その道の専門家というセルフイメージは全くない。
だからなのか執筆、講演活動は、なかなか慣れない。
たぶん、これからも慣れることはないだろう。
とりわけセミナー講師として、一方的に話すような講演形式は、
とても違和感がある。
このようなこともあって、この数ヵ月は、
できるだけ演習(ワーク)を取り入れ、受講者と一緒に考え、
一緒に作り上げていく形式でセミナーを行なっている。
やはり、広告屋というセルフイメージが、
自分には一番しっくりくるからだろう。
とはいっても、執筆やセミナー講師を続けてきた恩恵も
たくさんあることも確か。
まずは何と言っても、パブリシティ効果だろう。
ありがたいことに最近は、私や弊社のことを知っていただける方が
多くなっていることをつくづく感じる。
でも、何よりも大きな恩恵とは、
現場でクライアントさんとともに実施している
広告・販売促進の仮説検証のナレッジを
整理、統合できることだろう。
「なぜ、この広告でこのような結果が出たのか?」
「なぜ、この販促手法は失敗したのか?」
まず、これらのことを一つ一つ改めて見直すことが
できることはもとより、
現場で実施してきた広告・販売促進活動の
共通点やパターンなどを導き出し
アウトプットする作業を、いやでもやらなければならない。
結果的には、知らず知らずのうちに、
執筆活動やセミナー講師をしているうちに、
これらを繰り返してきたわけだ。
このことが何よりも財産になりつつあるように思う。
まだまだ、修行は足りないが…。