立石一真 創業記念館(オムロン創業記念館)へ訪問

今日は、立石一真 創業記念館(オムロン創業記念館)を訪問してきました。

最寄駅は、京福電気鉄道「鳴滝駅」。
京都の方でも「なかなか乗らない」と言われるほどの、
静かなローカル線です。
その道のりも含めて、特別な時間の始まりでした。

今回の訪問のきっかけは、
とある上場企業のデザイン室長の方からのご相談でした。
「どうしても行きたい場所があるが、
簡単に行けるところではなく、ご縁がないと難しい」
そんな想いから、私に声をかけてくださいました。

オムロン様とは、ありがたいことに10年以上のお取引があり、
そのご縁のおかげで、今回この場所に足を運ぶことが叶いました。

館内で改めて触れたのは、
オムロン創業者・立石一真氏の圧倒的な存在感です。

立石氏は、「企業は社会の公器である」という言葉を遺し、
企業は利益のためだけに存在するのではなく、
社会課題の解決に貢献する存在であるべきだという思想を、
経営の軸として貫いた人物でした。

同時に立石氏は、経営者である以前に、
天才的な技術者でもありました。
戦後間もない時代、まだ「自動化」や「センシング」という概念が
一般的でなかった中で、
制御機器や電子部品の可能性にいち早く着目し、
人の代わりに“機械が判断し、支える社会”の礎を築いていきます。
技術への深い理解と、社会への強い責任感を併せ持っていたことが、
オムロンという企業の独自性を形づくってきたのだと感じました。

SINIC理論
左/ピーター・ドラッカー氏 右/立石一真氏

経営学者ピーター・ドラッカーと家族ぐるみの親交を持っていたという事実です。
短期的な成果ではなく、長期視点で社会と向き合い、
次の世代に何を残すのかを考え続ける姿勢こそが、
立石一真氏が世界的な経営思想家からも深く信頼されていた理由なのでしょう。

思想、技術、そして人としての在り方。
オムロンという企業の根底に流れる「強さ」は、
このすべてが一体となって積み重ねられてきたものなのだと、
深く実感する時間でした。

この訪問のためにご丁寧にご案内・立会をいただいた
オムロンヘルスケア大川部長に、
心より感謝申し上げます。
大変貴重な体験をさせていただきました。

■立石一真 創業記念館(オムロン創業記念館)
https://www.omron.com/jp/ja/about/promo/showroom/founder/

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