販促手法の種類-既存顧客向け・媒体活用型1
「顧客情報」から「顧客リスト」へ(3)
販売促進を効率よく成功に導くには、
「ターゲット」を明確に設定することです。
顧客の階層も明確に設定する必要があります。
「どの階層の顧客にアプローチするのか?」を見誤ると、
見当違いの販促活動に陥る可能性が高くなります。
そこで重要になるのが「CRM」です。
CRM(Customer Relationship Management)とは、
「顧客関係性管理」のことで、情報システムを応用して
企業が顧客と長期的な関係を築くための手法です。
CRMの構築により、詳細な顧客データベースをもとに、
商品の売買から保守サービス、問い合わせやクレームなどの対応など、
個々の顧客とすべてのやり取りを一貫して管理することで、
顧客との長期的でかつ良好な関係性が実現できます。
顧客ニーズにきめ細かく対応することで、
顧客の利便性と満足度を高め、
顧客を「常連客」として囲い込むことが可能になります。
CRMは、企業の収益率の最大化を図ることを目的としています。
そのためには、顧客のライフサイクルに合わせて、
継続的にコンタクトをとる必要があります。
入学や就職、結婚、家庭生活、老後など、
顧客のライフステージを区分したものに合わせて、
必要な情報や特典を提供していかなければなりません。
このためには、いうまでもなく、顧客情報をよく知ることです。
※『この1冊ですべてわかる 販促手法の基本』
(岩本俊幸著/日本実業出版社) より抜粋