小さな会社の売上アップを目的としたノウハウの宝庫

本

ビジネスパートナーの寺嶋さんの4冊目の著書
『儲かる中小企業になるブランディングの教科書』が出版されました。
私は僭越ながら監修をさせていただきました。

特に従業員10名以下の経営者にお薦めする内容であり、
このような会社を支援するコンサルタントにも実務に活かしていただきたい書籍です。

儲かる中小企業になるブランディングの教科書
寺嶋 直史 著/岩本 俊幸 監修/日本実業出版社
https://amzn.to/2mlYY6e

以下、「おわりに」より抜粋

「ブランディング」といった言葉が、
ビジネスの現場ですっかり一般的に用いられるようになったが、
2000年代までは、中小企業にはほとんど浸透していない言葉だった。

2000年代初め頃から、ブランディングに興味があり、関連書籍を購読し、
当時はブランディング関連のセミナーはあまり見かけなかった時期だったが、
新聞社主催の「ブランド・マネージャー養成講座」に数日間参加した。

その講座では、著名企業のブランド・マネージャーの事例発表が中心で構成されていた。
刺激的な内容ではあったが、当時の私には大手企業の事例を中小企業に
応用する方法が分からなかった。

このようにインプットを繰り返しながら、
再現性のあるブランディング手法の模索もしていたが見つけることはできなかった。

それから数年後、見つけられないのであればということで、
ブランド・マネージャー認定協会(以下、協会)を2008年に立ち上げ、
ブランド論の専門家のお力を借り、
独自のメソッドで考案されたカリキュラムを開発した。
学術的で難解だったブランド論をわかりやすく解説するとともに、
机上の空論で終わらせないための様々な仕掛けで、
現場で活用可能なスキルを身に付ける講座を展開することに成功した。

その後、協会受講者によるブランディング事例は、着実に増え続け、
毎年開催のコンテストでは、優れた事例に各賞を授与している。

成功事例が増え続けていることで、協会で提供するカリキュラムが、
机上の道具ではなく現場で使え再現性の実証を確信するに至った。

さて、協会設立初期の頃、起業後間もない本著者と縁があった。
寺嶋氏は協会の講座をすべて受講し、その後も飽くなき探求心で
多くのブランド戦略関連書籍を読破するなど知識を深めていった。
当時から独自の問題解決思考と、
解決に至るまでの尋常ではないスピード感に感銘を受け、
数種のプロジェクトにも参加いただき
中小企業のブランド戦略コンサルティングをともに実施した。

中小企業の経営者に向き合いながら現場での経験を積み重ねてきた寺嶋氏は、
小さな会社の売上アップを目的にノウハウを体系化し、
経営コンサルタント志望者向けに自ら養成塾を主宰し、
既に数回にわたりノウハウを伝授するまでに至っている。

本書は、大量の知識のインプットと現場での実践による再現性の実証、
そして経営コンサルタント育成のためのアウトプットを経た
寺嶋氏の集大成の内容といえるだろう。

ブランディングに関しては、協会カリキュラムを元としているが、
小さな会社の売上アップを第一目的としているため、一部改変されている。

また、ブランディングを軸としつつも、販売促進から営業活動に至るまでの設計手順と、
具体的なノウハウが詰まった実践書である。

売上アップの手順書「ブランドアプローチマップ」や、
営業・販促の必須アイテムである万能チラシ「1枚提案書」などは
寺嶋氏のオリジナルメソッドだ。
その他「ニュースレター」「セールスレター」などの販促ツールから
「営業マン管理」「トークマニュアル」に至るまで、
営業・販促を強力サポートするツールの設計手順と活用方法に
事例を交えて詳細な解説がある。

このように惜しみなく提供されている内容は、
まさに小さな会社の売上アップを目的としたノウハウの宝庫ともいえるだろう。

特に従業員10名以下の経営者にお薦めする内容であり、
このような会社を支援するコンサルタントにも実務に活かしていただきたい。
中小企業の発展のために本書が寄与していくことを願っている。

2019年9月
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
代表理事 岩本俊幸

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