【広告表現を科学する】 Part1

本

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今から2年程前のこと。
70才過ぎても現役で活躍している
超ベテランのアートディレクター(※)であり、
日経広告賞、毎日デザイン通産大臣賞など、
数多くの広告賞を受賞している
山田理英(やまだりえい)先生に会って来た。
広告表現の研究も長年されていて、著書も30冊以上ある。
なかでも、私が一番興味があり、
何回も読ませていただいた書籍が
「広告表現を科学する」
である。


この書籍は、12年前に出版された。
広告表現という科学化しにくい領域に、
マーケティングの知識と調査データに基づく客観的アプローチを
絶えず研究し、実践に力を注いだ山田先生の当時の集大成的な書籍。
この山田先生に、日経広告研究所の編集部長を通して、
やっとお会いすることができた。
山田先生は、ちょっと恐い風貌の方(?)なので、
初対面の私としては、 躊躇してしまうほど…(汗)
まずは、自分のプロフィールを伝え、
これから弊社でやっていきたい志として
「売る広告表現を追求したい」旨を先生にお伝えした。
次のようなやりとりが始まる。
私「広告表現を科学的な視点で研究するためには、
やはり認知心理学を勉強した方が良いのですか?」
先生「これから勉強するのであれば、
認知心理学ではないね。 脳科学だね。」
私 「でも、先生の書籍では、認知心理学の見識から
まとめられていたようでしたが…」
先生「10年前には、脳科学を広告業界に人達に伝えても、
訳がわかんないので、 時代的な背景から
認知心理学からのアプローチで書いたんだよ。」
私「そうだったんですか…。」
先生「私は1980年代から、広告表現について
認知心理学では説明しきれないものがあり、
何か足りないと模索していたんだ。
そこでようやくすっきりするものに出会った。
それが脳科学だったんだ。
1990年の初めくらいだったかな。」
私「では、山田先生は、今は脳科学を中心に、
広告表現を研究されているわけですか?」
先生「そうそう。
だから君も、もし広告表現の研究を極めるんだったら、
これからは、脳科学の勉強するといいと思うよ。」
と言いい、先生はおもむろに厚めの資料を
テーブルの上に出された。
と同時に山田先生の口から出た言葉に、
私は、驚愕した。
続く↓
http://blog.is-assoc.co.jp/toshi/2008/03/_part2_5.html
※アートディレクターとは?
主にグラフィック系の広告企画のトップとして、
デザイナー、スタイリスト、カメラマンなどに
指示を与える責任者のこと。
広告する商品やサービスのコンセプトをもとに、
イメージやアイデアを製作スタッフに伝えていく。
時には自らがデザインしながら作品を作っていくため、
企画力だけではなく、 デザイナーとしての才能も求められる。

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