マキシマーケティングの革新

本

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初版本の「マキシマーケティング」は、1986年に出版されたが、
その10年後に、マキシマーケティングの実践企業がたくさん現れ、
その事例を含め、加筆をした書籍が
本書「マキシマーケティングの革新」である。


マキシマーケティングとは、データベースの構築から、
マス広告、販促活動、商品開発にいたるまで、
あらゆるマーケティング活動を有機的に統合し、
個々の顧客のCS(顧客満足)とマーケティング効果の最大化、
つまりマキシ化を図るという統合的なマーケティングのこと。
聞くところによると日本でも一部のマーケティングマインドの高い中堅~大企業は、
20年前から取り入れ実践されていたようである。
本書が執筆された頃は、
ちょうどマス・マーケティングの限界が臨界点に達していた頃で、
マーケティングにおける大きな時代の変わりということもあり、
大きな話題を呼んだようだ。
私的には、実はこの書籍から、
セールスエンジニアリングデザイン(SED)の手法を考えるにあたって、
特に以下の2章を参考にしました。
第4章のアカウンタビリティのマキシ化(広告効果測定)
第5章の広告インパクトのマキシ化(両脳刺激訴求でブランド・イメージを構築)
なかでも、第5章では、右脳型、左脳型、両脳型、無脳型広告の記述がある。
この書籍では触れていないが、
この考え方が広告表現の構造地図(レイアウト)に適合することが、
頭の中で、繋がった時は、とても興奮したことを今でも覚えている。
私にとっては、それほど、大きな発見であった。
少し古い書籍ですので、現在に合わないところも多少あるが、
広告に携わっている方はもとより知識を深めたい人は一読の価値はあると思う。

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