コロナショックに負けないブランドの再構築  その1~with/afterコロナを意識した中核事業のブランディング~

その1 足元補強を終えたこれから

コロナパニックという不測の事態で、多くの企業がBCPを始動させていたものの、4月の緊急事態宣言の発令で実施を加速させたことは言うまでもありません。5月中旬以降には、多くの地域では緊急事態宣言解除の発表がされるも、感染症への不安が取り除かれた訳でもなく、気が休まらない日々が続いているのではないでしょうか。
ビジネスにおいては、コロナショックで世界的に暗闇と化した経済の再活性の兆しは未だ不透明であるなか、多くの中小企業や小規模企業は、足元の補強・強化のために国や自治体のコロナ対策(特別融資や補助・助成金などの支援策)に頼らざるを得ないのが現実かと思います。また、中期的視点においては、このコロナショックによる耐え凌ぎ、守り続ける経営がいつまで続くかと不安な日々を送るとともに、長期化によって従業員や経営者の疲弊が重なることで、事業衰退による廃業や、最悪の場合は倒産してしまうのではないかと危惧されるようになりました。
このような耐え凌ぎ、守り続ける「我慢の経営」から早く脱却するために、“コロナショックに負けないブランドの再構築”が明日から未来へと希望を繋ぐ「攻める経営」に転じるヒントにしてもらいたいと思いコラムにしました。その結果、社長はもとより従業員の活気を取り戻し、市場(顧客、消費者)から必要とされる企業へと変革できるチャンスにしてもらえれば幸いです。

ところでBCPとは?

改めて、BCPとは「会社が緊急事態に遭遇した場合に、事業資産の損害を最小限に留めつつ、限られた経営資源で中核事業を継続し、生き抜くための計画」のことで、その前提には従業員の生命と会社の財産を守るという命題があります。これらは、多くの経営者の方々が潜在的に認識している大命題かと思われますが、計画として明文化できているかと言われると、前回のコラム(https://www.is-assoc.co.jp/branding_column/newcorona_and_bcp_1/)でもお伝えしましたが、中小・小規模企業が今回のような感染症に向けたBCPの策定は非常に少ないと言われています。BCPの詳しい説明は中小企業庁のHPにありますので、是非一度目を通してもらえればと思いますが、緊急事態となったいまに至って必要なのは、早々に自社の中核となる事業を選定し、そこに限られた経営資源を集中させ、経営を回復させることです。したがって、何らかの手段で調達した資金または貯蓄されている資金を、どの事業に充当すべきかを見定めることが必須となります。

中核事業に向けたブランディングの準備

with/afterコロナを意識した中核事業のブランド構築を進めるにあたり、そもそも自社の中核的な事業が一体何かを見定めることが必要です。中核事業とは、会社の存続に関わる最も重要性(または緊急性)の高い事業のことです。恐らく、ムダと分かって行っている事業は何一つないかと思われますが、しかしながら、この不測の事態における不況下においては、事業の選択とそれに向けた経営資源の集中が欠かせません。仮に、事業が一つしかなく、その事業が提供する商品やサービスが多岐にわたる場合には、この窮地を凌ぐために各商品やサービスごとの市場性や採算性を改めて吟味し、経済が平常に戻るまでの間どの商品やサービスに絞り込むかを考える必要があります。最終的には経営者自身が経営戦略として中核事業を決めることが重要となりますが、しかし、実はこの市場性や採算性を鑑み、商品やサービスの絞り込みをすること自体がブランディングに必要な最初のステップでもあります。自社は一体何を提供するのかをハッキリさせ、改めてその事業に集中し、顧客にしっかりとフォーカスしたマーケティング戦略を組み立てていくことが無駄のないブランディングへと繋がってゆきます。

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