コロナ時代 ブランドの「選択と集中」で経営革新・後編  ~資生堂 パーソナルケア事業ブランドを売却~
前編では、資生堂の日用品(パーソナルケア事業)事業の売却は、「選択と集中」による戦略展開であるという結論付けを行いました。 後編では「選択と集中」という戦略が正しいのかを検討していきたいと思います。 前編で確認した資生堂の今後の戦略方針図を、再度見直しつつ検証します。
コロナ時代 ブランドの「選択と集中」で経営革新・前編  ~資生堂 パーソナルケア事業ブランドを売却~
資生堂が、主力事業の一つであるパーソナルケア事業の売却を決めました。 資生堂は、ここ数年の経営改革とインバウンド需要の後押しを受けて業績が好調に推移していたものの、世界的な感染症問題に影響を受けて商品需要が急減し、今期の中間決算では大幅な赤字となりました。 今後の感染症問題の余波がどの程度続くのかがわからないことを考慮し、早めに事業構造の転換を行ったのではないかということが窺えます。 このような資生堂の日用品(パーソナルケア事業)について、フレームワークを用いて可視化してみます。
「+J」に見るユニクロブランドの成長
かつてユニクロとファッションデザイナーのジル・サンダー氏でパートナーシップを結んで立ち上げた「+J」が、2020年秋冬モデルを発表し、復活しました。 「+J」を立ち上げた2009年から復活を成し遂げた2020年に至るまで、この激動の期間にどのような試みを行い、現在のような有力ブランド企業の立ち位置まで上り詰めることができたのか、ブランドポジションの変遷を検証してみます。
ブランディングは「攻める」だけでなく会社を「守る」大役がある
自社と同じ業界で不祥事があった場合、業界全体の信頼性が損なわれ、関係の無い自社に飛び火し、自社の経営に悪影響を及ぼす可能性があるかもしれません。 そんな飛び火に対する火災保険ともいえる策に、企業のブランディング活動があります。 ブランディングを改めて「守り」として、効力を発揮する企業の見えざる資産であることを知ると良いかと思います。
ローソンのスイーツから学ぶブランド・ポジション戦略 ~ 5FORCES分析でコンビニスイーツを考察 ~
今、どこのコンビニに行ってもスイーツは買えますが、なかでもローソンのスイーツがとても人気が高く、かなり早い時期からコラボ商品なども多く販売しており、新作も次々とヒットとなることで勢いに衰えが見えません。 かつてローソンは大きなヒット商品が生まれず、コンビニ業界でもあまり目立たない存在になっていましたが、現在ではもはや「コンビニスイーツといえばローソン」というイメージも定着しつつあります。 なぜローソンはヒット商品を発信できるようになったのか。それは、外部環境を分析して時代の波を捉え、それに対してきちんとブランド戦略を実行したことにあるでしょう。
後発ブランド“楽天モバイル”の本当の狙い  ~楽天ブランドから学ぶ業界常識の破壊を考察~
昨今、日本政府の要請で携帯電話企業は利用料金を引き下げるように求められています。携帯大手3社であるドコモ、au、ソフトバンクは利用料金で収益の大半を稼いでいるため、料金引き下げは業績の悪化に直結し、場合によっては経営が成り立たなくなる恐れすらあります。そんな渦中、後発で携帯市場に参入した楽天モバイルにとってはかなり厳しい要請になるのではと想像しがちです。 しかし、これを一歩引いて“EC関連総合サービスを展開する大手企業の楽天グループ”として見ると、携帯でマネタイズすることに固執する必要がないことが分かります。

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コロナ時代 ブランドの「選択と集中」で経営革新 <後編> ~資生堂 パーソナルケア事業ブランドを売却~

2021/02/19   -Case Study

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コロナ時代 ブランドの「選択と集中」で経営革新 <前編> ~資生堂 パーソナルケア事業ブランドを売却~

2021/02/12   -Case Study

資生堂が、主力事業の一つであるパーソナルケア事業ブランドの売却を決めました。 資生堂/パーソナルケア事業1600億円で譲渡、合弁事業化で新会社設立 https://www.ryutsuu.biz/st …

「+J」に見るユニクロブランドの成長

2021/01/20   -Case Study

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ブランディングは「攻める」だけでなく会社を「守る」大役がある

2021/01/12   -Branding Method

先日、週刊文春で、普段私は利用しないサービス業の記事を目にしました。東証一部上場の企業で、家賃保証をするCasaという会社の不祥事です。家賃決済を代行するサービスで業界トップクラスらしく、2008年の …

ローソンのスイーツから学ぶブランド・ポジション戦略 ~ 5FORCES分析でコンビニスイーツを考察 ~

2020/12/21   -Branding Method

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後発ブランド“楽天モバイル”の本当の狙い  ~楽天ブランドから学ぶ業界常識の破壊を考察~

2020/12/10   -Branding Method

昨今、日本政府の要請で携帯電話企業は利用料金を引き下げるように求められています。携帯大手3社であるドコモ、au、ソフトバンクは利用料金で収益の大半を稼いでいるため、料金引き下げは業績の悪化に直結し、場 …

SNSマーケティングでブランドファンを獲得 ~ 事例をもとに伝統産業でもすぐできるAARRR(アー)戦略 ~

2020/11/10   -Branding Method

この度ご紹介したいのは戦略思考法の一つ「AARRR」というモデルです。マーケティングの目的でもある「顧客生涯価値」の獲得を時系列に考え、ブランド体験(価値)として設計する手法に近いものですが、こちらは …

企業のブランド資産活用を再確認 戦略フレーム「BSC」を使って資産利用を再検討      ~ ファミリーマートを事例に参照 ~

2020/10/20   -Branding Method

経営戦略を構想するフレームの一つに、BSCがあります。BSCはBalanced Score Card(バランスト・スコア・カード)の略称で、1990年代に一世を風靡した、フレームワークの一つです。主に …

コロナに勝つための短期勝ち残り戦略フレーム「SCAMPER」 「選択と集中」ではなく「選択を増やすことに集中する」発想の転換     ~ 帝国航空でなくANAホールディングスを事例として ~

2020/10/09   -Branding Method

COVID‐19ウイルス(通称:新型コロナウイルス)の世界的蔓延から、半年以上が経過しました。収束の気配はまだ見えず、経済活動にも様々な制約と影響が出ていります。 各企業での業績も厳しい結果となり、緊 …

「大戸屋」と「コロワイド」。あなたならどう分析する? ~内部資源分析手法を使って競合分析を試みる~

2020/09/10   -Case Study

今回、コロナで大きなダメージを受けている外食産業の中から、似て非なる「大戸屋」と「コロワイド」について、分析フレームを使いながら検証を試みたいと思います。 その理由に、先日この2社間では、経営権を巡る …

ユニクロ“エアリズムマスク”の社会貢献 ~CSRとCSVとバリューチェーンの関係性を知る~

2020/08/20   -Case Study

2020年に入り、COVID-19ウイルス(通称:新型コロナウイルス)が世界的な流行となり、パンデミックが発生しました。世界各地で深刻な医療用品不足に陥り、特にマスクの供給が圧倒的に不足していたことが …

コロナ時代でも変わらないブランドの核心   ~マーケティングコンセプトの歴史から「社会志向」の真の意味を読み解く~

2020/08/11   -Branding Method

  「アフターコロナにはこうなる」といった、コロナショック後のあり方について、様々な議論があふれかえっています。ブランド戦略についても例外ではありませんが、その中核となるマーケティング戦略に …

印刷会社の2つの変革事例~MSPとBPO~

2020/07/20   -Case Study

前回のコラム「印刷会社が進むべき16の事業領域」では、印刷業界ではビフォーコロナの時期から主に「マーケティング・サービス・プロバイダー」(MSP)と「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」(BPO)の …

印刷会社が進むべき16の事業領域~アフターコロナ時代を見据えて~

2020/07/10   -Case Study

今回は印刷業界について取り上げます。印刷業界は構造的な低迷もありますが、今回のコロナショックにより大きな変革の波にさらされようとしています。その変革の波をとらえ、印刷会社がどう変わっていくべきなのか、 …

「コト消費」から「品定め」「ブランド定め」の時代へ~コロナショックで大転換する購買行動~

2020/06/22   -Branding Method

新型コロナの時代においては、今までのセオリーの多くは通用しません。例えば「モノ消費からコト消費へ」、「ネット通販がリアル店舗にとって代わる」といった今まで常識とさえされていた考え方もゼロ・リセットで考 …

アフターコロナ時代の5つの消費トレンド予測

2020/06/10   -Branding Method

今回のコロナショックにより消費者の行動が変わり、新型コロナ終息後もすぐに経済が回復すると期待することは難しいでしょう。そこで、アフターコロナ時代の新しい消費トレンドを予測してみました。   …

緊急事態にこそブランド力を示すとき~アパホテル、シャープ、ルイ・ヴィトンに学ぶ~

2020/05/11   -Case Study

新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされたり、売り上げが落ち込んだりして「マーケティングやブランディングどころではない」と考えている方も多いかもしれません。 しかし、「緊急事態にこそブランド力 …

「イノベーションのジレンマ」を「両利きの経営」で乗り切る~コダックVS富士フイルムの事例に学ぶ

2020/04/20   -Case Study

時として業界をリードする優秀な大企業が、革新的な技術を持った新興企業になすがままに敗れ去ることがあります。ハーバード・ビジネス・スクールのクリステンセン教授は、このことを「イノベーションのジレンマ」と …

乾電池からミキサー、自動車まで、性能をストーリー仕立てでPRするCMの数々

2020/04/10   -Branding Method

製品の品質を性能テストで実証し、ブランディングにつなげる手法が古くからあります。今回はその手法「性能テストブランディング」の事例を考えてみます。 性能テストブランディングとは 自社の製品をPRする際、 …

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