中島大祥堂様の事例と徐 准教授の最新論文

冒頭の二つのロゴは、中島大祥堂様という大阪のお菓子メーカーの二つのブランド、「ひととえ」と「ダンケ」のものです。以前私が担当した事で、エクスターナル/インターナルブランディングを一通り行った事例であり、その概略を弊社のホームページでも紹介しています。

https://www.is-assoc.co.jp/branding/success-stories/

最近、この件に取材して、ブランド・マネージャー認定協会のアドバイザー、徐 誠敏(ソソンミン)先生(名古屋経済大学 准教授)が論文を書かれました。私も取材を受けましたが、先生がクライアントのご了承も得て、弊社ホームページよりも詳しく解説されています(笑)

「中島大祥堂のブランディングとインターナル・ブランディング戦略実行の阻害要因を克服するための戦略的な取り組みに関する研究 ―5つの企業競争力の発展プロセスに着目して―」(徐 誠敏、李 美善 2019.10.31)
https://nue.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=418&item_no=1&page_id=32&block_id=39

論文の書き出しは研究の背景と問題意識で、ブランディングは中小企業にとっても有効な戦略だが、中小企業に特有の注意すべき阻害要因があること、阻害要因を克服するために戦略的な取り組みが必要であることを説いています。

次に、ブランディングに戦略的に取り組んだ実例として、中島大祥堂様が挙げられます。弊社が実際に提案書に使った関係図も掲載して(P17。上述の論文の対応するページ。以下同様。)、経営理念を整理したうえでブランド・アイデンティティを作ったことなども詳述していただいています。

ブランドの社内浸透、すなわちインターナルブランディングにおいては、部門横断的に次世代のリーダー候補をワークショップのメンバーに選出しましたが、各部門名とその人数の内訳の表も掲載されています(P18)。

中小企業で、これから自社の経営理念を整理しようという方や、インターナルブランディングを行おうと考えている方などには、参考にしていただけるかもしれません。

 

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