みなさん、こんにちは。
シニアコンサルタントの山崎です。
新連載コラム「これからのブランディング」
第4回目です!
これからのブランディング 【第1回】ブランディングって世界ではどうなっているのか?~グローバルブランドランキングから
これからのブランディング 【第2回】ブランディングって世界ではどうなっているのか?~グローバル・トップブランドの3事例から
今回は
「ブランディングって世界ではどうなっているのか?
~ブランド動画:この10年のお勧め10選」
をご紹介します!!
日本のブランド動画をご存じの方は多いと思いますが、
そんな方でもグローバルの素晴らしい作品を初めて見ると、
あまりの違いにかなりビックリされるようです。
今回も必見です!!
では、早速始めたいと思います!
まずはいきなりですが、10選をあげちゃいます。
さて、この中から厳選してご説明したいのですが、、、
うーむ、かなり悩みます。
厳選したとしても
今回1回分だけに絞るのは難しい。
ということで、今回3点・次回3点の計6点、ご紹介します!
で、今回の3点ですが、
順位の上位から紹介しちゃいます。笑
まずは、
①Apple「クレイジーな人たちがいる」
これは伝説のCMと言われているようです。
Appleのメッセージは、みなさんご存じの
「Think different」
ジョブズは以前より
「アップル製品は、“誰にでも提供する”というより“革新的な人に提供していきたい”」
と話していたことがあったようですが、
その革新的という意味で世界を代表する人達を次々と登場させています。
以前、あるブランドさんの動画をつくっていた時
チームのクリエイティブ・メンバーに「クレイジーな人たちがいる」を見せて
「こんな動画をつくりたい!」
と伝えたところ、メンバーがシーンとし、その後ベテランのCD(クリエイティブ・ディレクター)が
「クリエイターにとってこの作品は、“こんな動画1本つくれたら、もう仕事しなくていい!”
と思える位の作品なんですよ」
と言っていました。
とても納得した記憶があります。
30年以上一貫した「Think different」というメッセージと
「革新的な人」というターゲット像が、みごとに一致し昇華させた例かと思います。
続きましては、
③Coca-Cola「Coke Hug Machine」
こちらは、私が所属していたグローバルの広告会社の作品で、
当時、動画の再生回数は2億回を超えていたと思います。
Coca-Colaの世界共通メッセージが「Open Happiness」。
これを中心に世界各国で様々な動画が展開されています。
“日本のものとは結構違う”
と思われた方も多いのではないでしょうか?
このあたりに、グローバルのブランディングと日本のブランディングが
大きく異なるヒントがあると思います。
そのあたりは、いずれまたゆっくりと。笑
そして、今回の3点目は
⑤Unilever(Dove) 「Dove Real Beauty Sketches」
こちらは、もう10年以上は続いていると思われる
Doveの「Real Beauty」シリーズの一つです。
Doveが掲げる
“女性にとっての真の美しさ(Real Beauty)とは何か?”
というテーマに対し、シリーズごとに違うアプローチで考察・表現していました。
その中で、“Sketches”は
とても静かに、しかし深く心に刺さる作品となっています。
複数の言語で動画を制作してあるのですが
視聴回数は全て合わせると7、8億回位いっていたと思います。
当時、「世界で最も見られた広告」と言われていました。
実は、これも自分がいたグローバル広告会社の作品です。
この広告会社は当時、カンヌライオンズで
5年連続最多受賞(ネットワーク・オブ・ザ・イヤー)を
獲得していた絶好調の時期でしたので、
実際とても素晴らしい作品を多数生み出していました。
如何でしたか?
実際の例を見てみると、日本のブランド動画やCMとは
随分違うと感じませんか?
それでは次回は、
もう3点、ご紹介したいと思います!
次回もお楽しみに!!
著者プロフィール
![](https://www.is-assoc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/03/yamazaki.jpg)
山崎 浩人 Hiroto Yamazaki
・一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
/アドバイザー
・株式会社CARTA COMMUNICATIONS
/ブランド・コンサルタント
マス広告・CRM・モバイル・クロスメディアと
常に最先端のマーケティングを開拓。
通信業界x広告業界でモバイルキャリアレップCEO。
広告業界x放送業界でクロスメディア事業者CEO。
東日本大震災をきっかけにプレイヤーへ復帰。
世界最大手外資広告グループ会社に5年在籍。
日本自動車メーカー8社共同プロジェクト
「Drive Japan」の総合プロデューサーとして2012年Web人 of the yearを受賞。
大企業中心にブランド、グローバル、デジタルと様々な戦略コンサルティングを手掛ける。
業界等のイベント登壇、講演、記事、インタビュー、多数。