これからのブランディング 【第1回】ブランディングって世界ではどうなっているのか?~グローバルブランドランキングから

みなさん、こんにちは。
シニアコンサルタントの山崎と申します。

この度、本コラムの新連載を担当させていただくことになりました。

ブランドにご関心のある方、課題をお持ちの方などに、お役に立つコンテンツを発信していきたいと思いますので
よろしくお願いいたします!

新連載のテーマは「これからのブランディング」です。

社会がこれまでにない大きな変化をしていく中で、企業にとって益々重要になるであろうブランディングは、これからどうなっていくのか?どうあるべきなのか?

日本は“欧米に比べマーケティングが弱い”と聞いたことがある方は少なくないと思います。
実はブランディングにおいても、日本はこの10年で海外から大きく差をつけられてしまいました。

日本ではなかなか海外のブランディングに触れることが少ないため、ご存じないのは仕方ない面もありますが、ブランディングに関わる方ならば、本来これは知っておかなければならない事実です。

よってこの連載では、「海外(グローバル)のブランディングの潮流」のお話から「日本のブランディングの状況」、そして「グローバルと日本のブランディングはどう違うのか?」を考察しながら、“これからの日本ではどのようなブランディングをしていくべきなのか?”
更には“日本ならではのブランディングってできるのだろうか?”
といった内容をみなさんと考えていきたいと思います。

第1回目は、
「ブランディングって世界ではどうなっているのか?
~グローバルブランドランキングから」です。

まずは、グローバルブランドランキングについてご説明します。

グローバルブランドランキングとは、グローバルのブランドコンサルティング会社であるインターブランド社が毎年算出している「ブランド価値を金額に換算してランキング」するもので、グローバルの上位に位置している企業はかなり意識していると思われます。

ちなみに昨年2022年のランキングですが、以下のようになります(上位50社まで記載)。

TOPはAppleでなんとこれで10年連続です。流石としか言いようがありません。更に言うとGAFAの3社が1,3,4位を占めています。
Appleの前のTOPはこの年7位のCoca-Colaですが、こちらはそれまで13年連続TOPでした。
日本企業は、TOYOTAが6位、HONDAが26位、SONYが39位と3社がランクインしています。
100位以内で見ると、NISSANが61位、Nintendoが68位、PANASONICが91位、CANONが97位と計7社がランクイン。

この順位を上のほうと見るか否か?ランキング社数を多いと見るか否か?

みなさんはどちらですか?
私の所感としては、日本の企業の本来の力を考えると、“本来なら、順位も社数もこんなものじゃない”と感じます。

では何故そうなってしまったか?

これは、グローバルのトップレベルのブランド達が、どんなブランディングをしているのか?
そして日本企業のブランディングはどんな傾向があり、その違いは何か?を洞察していくと一目瞭然です。

ということで、次回はグローバルのトップレベルのブランド達のブランディング手法をご紹介していきたいと思います。
次回もお楽しみに!

著者プロフィール

山崎 浩人 Hiroto Yamazaki
・一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会
/アドバイザー
・株式会社CARTA COMMUNICATIONS
/ブランド・コンサルタント

マス広告・CRM・モバイル・クロスメディアと
常に最先端のマーケティングを開拓。
通信業界x広告業界でモバイルキャリアレップCEO。
広告業界x放送業界でクロスメディア事業者CEO。
東日本大震災をきっかけにプレイヤーへ復帰。
世界最大手外資広告グループ会社に5年在籍。
日本自動車メーカー8社共同プロジェクト
「Drive Japan」の総合プロデューサーとして2012年Web人 of the yearを受賞。
大企業中心にブランド、グローバル、デジタルと様々な戦略コンサルティングを手掛ける。
業界等のイベント登壇、講演、記事、インタビュー、多数。

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