日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く

本

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「日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く」
 著 者:安部義彦、池上重輔
 出版社:ファーストプレス
 http://amzn.to/fCbzNO

本書は、2005年にW・チャン・キム教授により提唱された
「ブルー・オーシャン戦略」について
 日本企業の事例を多く取り上げ、、
 私たち日本人にとって、より身近で理解しやすく解説している。

 従来の競争戦略である「レッド・オーシャン戦略」とは、
 同じ市場で顧客をセグメント化して商品を提供し、
 競合に打ち勝とうとする激しい消耗戦のことを指す。

 一方、ブルー・オーシャン戦略は、
 顧客の目的を達成する商品を考え、
 新市場を大胆に創造することだ。

 本書では、「レッド・オーシャン戦略」の基礎知識を
 踏まえた上で、「ブルー・オーシャン戦略」と対比しながら、
 そのポイントが解説されている。

 なかでも、ブルー・オーシャン戦略の3つの柱である
「バリュー・イノベーション」、
「ディッピング・ポイント・リーダーシップ」、
「フェア・プロセス」を、
 豊富な日本企業の事例を交えて解説しているところは、
 私たち日本人にとって、とてもイメージしやすい。
 

 例えば、任天堂の「Wii」は、
 日本のブルー・オーシャン戦略の有名な事例だが、
 改めて策定プロセスを見ながら追っていくことで、
 より理解が深められるだろう。

 また、「戦略キャンパス」をはじめ、
「バリューカーブ」、「バイヤー・ユーティリティマップ」など、
 すぐに使えるフレームワークも提供しているので、
 実用的でもある。

 経営戦略に携わる人はもとより、
 マーケティング、ブランディングに携わる人にとっても、
 実践的に活用できるオススメの1冊と言えるだろう。

「日本のブルー・オーシャン戦略 10年続く優位性を築く」
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