お世話になっている笹井さんの渾身の1冊が先月、出版されました。
店は客のためにあり
店員とともに栄え
店主とともに滅びる
タイトルであるこの3行は倉本長治先生の思想が凝縮されたもので、
これを唯一の『座右の銘』として経営に取り組む
ファーストリテイリング柳井CEOが
冒頭で16ページにわたり解説されています。
著者の笹井さんは、倉本先生が創立した「商業界」で
月刊「商業界」の編集長として、
10年以上担われてきたわけですが、
常に自ら現場に赴き、毎日のように全国を飛び回っていました。
どんなに忙しくても、現場感を重視され取材している姿に、
当時から感銘を受けていました。
そんな笹井さんが、倉本先生の教えを、100篇の短文にまとめ、
その意味するところを、後世に語り継ぐべき事例を
紹介しつつ解説されています。
内容を見ると、「顧客視点」「顧客満足」はもとより、
「社員満足」「社会貢献」「価値創造」「LTV」
さらには「CSV経営」「パーパス」にいたるまで、
今や当たり前に言われてるキーワードを言い方は違えど、
50年以上も前から説いていたことに驚きます。
正座をして読むしかありません。。。
商人のためという枠だけではなく、
全ビジネスパーソン必読の1冊です。