以前、マーティ・ニューマイヤー著の
「ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために」を紹介した。
今回紹介するのは、この前の著作である。
タイトルにもなっている「ブランドギャップ」とは、
著者の曰く、次の2つの間にできる溝のこと。
分析的、理論的、直線的、数値的、言語的である左脳思考を好む
戦略家やマーケティング担当者たちが担当する戦略やマーケティング。
直観的、感情的、空間的、視覚的である右脳思考を好む
デザイナーやクリエイターが主に担当するクリエイティブ。
このように、戦略と創造力、いわばロジックとマジックの間に
亀裂が生じるとき、「ブランドギャップ」(溝)が生じるという。
このようなギャップは、企業を消費者から切り離し、
企業と消費者との大事なコミュニケーションをはばむことになる。
このような 「ブランドギャップ」(溝)を埋め、
競争優位の立場を維持し、ブランディングしていくために
習得すべきルールとして次の5つを提唱している。
ルール1 : 差別化
ルール2 : 協力
ルール3 : 革新
ルール4 : 検証
ルール5 : 育成
ブランディングの重要要素に焦点を当てながらも
シンプルなイラスト、チャート、図などを用いて書かれているため、
難解さを感じることなく読めるオススメの1冊である。
【オススメの1冊】
「ブランドギャップ」
著 者:マーティ・ニューマイヤー
出版社:トランスワールドジャパン
http://bit.ly/c23E4j