「アメリカCEOのベストビジネス書100」に選出され、
多くの著名なマーケッターなどがこの書を絶賛する理由は、
著者のマーティ・ニューマイヤー氏が
グラフィックデザイナーとコピーライターのキャリアを持ち、
内容が大変具体的だからだろう。
「ザグ」とは、ジグザグの「ザグ」。
ジグザグの線は「ジグ」という方向と、
その逆の「ザグ」という方向からなり、
競合他社が「ジグ」なら、あなたは「ザグ」へ進むべきと、
差別化戦略のキーワードとして著者は使っている。
なかでも、「ザグ」をデザインするチェックポイントとして、
「あなたたちは何者か?」「あなたたちの唯一性とは?」
「顧客がする体験は?」「ブランドを愛するのは誰か?」など、
17項目にわたり、演習を交えて解説があるのは分かりやすく、
読みながらイメージもしやすい。
また、「ブランドの定義」をはじめ「ブランド体験」「ブランド要素」
「ブランドアイデンティティ」など、
ブランド・マネージャー認定協会の講座のカリキュラムとは
使用している言葉は違えど、伝えようとしているメッセージは共通点も多い。
さらに「強い名前」「弱い名前」の比較、「辛口ネーミング批評」といった
ネーミングについての解説も 大変参考になる。
コピーライターとしての経験が豊富な著者ならでの切り口と言えるだろう。
【オススメの1冊】
「ザグを探せ! 最強のブランドをつくるために」
著 者:マーティ・ニューマイヤー
出版社:実務教育出版
http://bit.ly/bun7Eh
本書の約3年前に出版された『ブランドギャップ』もオススメの1冊である。