高校時代の友人

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8年ぶりに高校時代の友人と会った。
といっても、8年前に会った時点でも
10年ぶりくらいという疎遠さ。
でも高校時代、そして卒業してからしばらくは
ちょくちょく会っていた仲だった。
この友人は、私とまったく異なる業界、
いわゆる金融機関で働いていて、現在は支店長とのこと。
部下も50~60人いるらしい。
最初に就職したのは、あの拓銀。
いわずもがな10年前に経営破綻したわけだが、
その後、事業譲渡先の企業に所属することとなった。


現在に至るまで、毎日夜中の2~3時まで働き、
おまけに単身赴任であちこちの支店に移動。
しかも行内では、プロパー社員との対立や派閥もある。
この苦労は、私にとっては想像を絶するものだ。
何せ、私にはこのような経験が全くない。
友人は、このような困難を必死に乗り越え、
現在、支店長に昇格となった。
しかし、友人は私に言う。
「岩本は羨ましいよ。」
私「何が羨ましいんだよ。」
友人「仕事が楽しそうだもんなぁ~。」
私「でも、支店長だから責任もあり、仕事のやりがいもあるんじゃないの?」
友人「支店長といっても所詮サラリーマンだから、いつ飛ばされるかわからない。」
私「そうなんだ…。」
友人「でも、岩本は大変だよな。社員とその家族の責任も背負っているから…。」
私「そりゃそうだよ。」
友人「でも、自分のやりたい事業をしているから、楽しそうだよね。羨ましいよ。
オレも独立したいけど、もうこの歳からだなぁ…。
家族を考えるとできないよ。」
私は20代で独立し、サラリーマンの時代は短く、
その短い間には、派閥があるような大企業どころか、
50人以上の社員がいる会社に勤めたことがない。
だから、この気持ちを深く察することはできない。
確かに、経営者は大きなリスクも背負っているが、
同時に、自分で考えたように事業ができる。
このような友人との会話は、
私自身の独立する以前からのことを
振り返り、思い出すきっかけとなった。
「私は、何で独立したんだろうか…?」
その頃の理由はただ一つ。
とにかく、人に指図されるのが嫌だった。
自分の考え以外のことで、行動するのが嫌だった。
要するに、自身の行動は、全て自分の考えが発端でないと嫌なのだ。
独立した当時の中心的理由とは、こんな利己的なものなのである。
こんな利己的な考えで始めたから
友人にとって羨ましい存在なのかもしれない…。
そんな17年以上も前のことを思い出しながら、
ふと今のことを考えてみた。
「もしかしたら、今も変わらないのかもしれない。」
だとしたら、ホントにこれでいいのだろうか…。

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