ブランド・マネージャー認定協会のテキストに
頻繁に出てくる用語の1つであるブランド要素(Brand Element) 。
その機能は「ほかの商品・サービスと区別する手段」であり、
ブランド・ネーム、ロゴ、スローガン、キャラクター、
ジングル、 パッケージなどがある。
ここで重要な点は、これらのブランド要素が一貫したブランド・イメージを
与えることができるよう設計、運用管理することである。
ブランドを識別する最小単位のものであるブランド要素。
本書では、この各要素に焦点を当て、
1つの要素につき1章を割いて詳しく解説されている。
ブランド・マネージャー認定協会のテキストのベースとなっているのは、
ケビン・レーン・ケラーの「戦略的ブランド・マネジメント」であるが、
これを翻訳したのが本書編者のお2人であるため、
ケラーの著書からの引用も多い。
よって、ブランド・マネージャー認定協会の受講生にとって
馴染みやすい1冊と言えるだろう。
また、これからブランド・マネージャー認定協会の講座に
受講される方には、良い予習になると思う。
少し古い事例が多いが、整理・分類されているので、
ブランド・マネージメントを考える上で
参考になる1冊と言えよう。
ただ残念なことは、
現在、アマゾンでは、中古品しか手に入らないことだ。
「ブランド要素の戦略論理」
編者:恩蔵 直人、亀井 昭宏
発行:早稲田大学商学部
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