話題の事例紹介

「65型」が15万円台。大型テレビもアンチブランドの時代?

投稿日:2019年12月6日 更新日:

アイリスオーヤマは今月、テレビ事業に本格参入する。10月には、昨年からホームセンター向けにテスト販売する独自ブランド「LUCA(ルカ)」シリーズに、家電量販店向けに画質と音質を向上させた2モデルを追加。消費者の反応を見極め、本格参入への準備を加速させる。

10月に投入したのは、従来よりフレームが薄く画面がワイドな「ベゼルレスモデル」4機種(43~65型)と、音質を重視して画面下にスピーカーを搭載した「フロントスピーカーモデル」3機種(43~55型)。いずれも高精細の4K放送に対応させた(4K放送受信には別売りのチューナーが必要)。

参考価格は、両モデルの43型がともに税抜き7万9800円。最も大きいベゼルレスモデルの65型が同15万8000円。全国の家電量販店やホームセンターで取り扱い、初年度で計10万台の出荷を目指す。

河北新報 2019/11/6
アイリスオーヤマ、テレビに本格参入 今月から新商品投入へ

ひと昔前、テレビの消費といえばもっぱら「いかに高い機能を有しているか」というスペック軸で消費されていたが、最近では「必要最低限の機能さえあればOK」というコスパ軸で選ぶ新しい潮流が顕著だ。「テレビに多くの機能は求めない」という昔から一定数存在していた層(ニーズ)に対する受け皿がようやく登場したとも言えようか。

これはファッションにおける脱ブランド=ファストファッション化の流れとリンクするもので、高機能&多機能を追求しつづけた結果“ガラパゴス化”したナショナルブランド製品対するアンチテーゼと見てとれよう。

家電市場でここ数年、一世代前の技術を用いることで【単機能×高品質×低価格】を実現した“ジェネリック家電”の台頭が著しい。シャープや東芝、パナソニックのリストラ技術者を吸収しながら躍進するアイリスオーヤマはまさにその急先鋒的存在だ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

「BALMUDA(バルミューダ)」がつくる新しい家電のカタチ

高級トースター「ザ・トースター」など、個性的でデザイン性の高い白物家電を次々に発表する家電メーカーとして、量販店の家電売り場でも一目置かれる存在になったバルミューダ。 積極的な海外展開を進めた結果、い …

アマゾンに後れをとる、日本の流通業。対抗するための処方箋は

アマゾンジャパンは6月20日、Amazonマーケットプレイスに出品する日本の中小企業の販売事業者の2018年流通総額は9000億円を超えたと発表した。 Amazonマーケットプレイスに出品する日本の中 …

“ブランド模倣者”がオリジナルを超える日

生活雑貨を販売する「無印良品」の運営元「良品計画」に対して、無印良品そっくりの店舗を持つ中国企業「北京棉田紡績品有限公司」が商標権を巡って起こしていた裁判で二審の北京市高級人民法院は原告側の訴えを認め …

富士フイルムが世に放つ「1億画素デジカメ」のインパクト

5月23日に富士フイルムが新製品となるデジタルカメラ「GFX100」を6月28日に発売すると発表したのだが、そのお値段が、なんと税抜きで122万5000円也。ミラーレスデジタルカメラは、高級化の一途を …

スタバがまたも新店舗オープン 経営理念に基づく多店舗展開

スターバックス コーヒー ジャパンは3月20日、京都市中京区に、若いアーティストの80点以上のアート作品に囲まれながらコーヒーを楽しめる「スターバックス コーヒー 京都BAL店」をオープンした。 (中 …

サイト内検索

ファイブフォース分析とは!?〜マクドナルドを例に解説〜
ファイブフォース分析とは!?〜マクドナルドを例に解説〜
マクドナルドとモスバーガーの比較から見るブランドにおけるポジショニングとは?
マクドナルドとモスバーガーの比較から見るブランドにおけるポジショニングとは?
【誰にでもわかる!?】スターバックスから学ぶ3C分析
【誰にでもわかる!?】スターバックスから学ぶ3C分析
ブランディングとは? 「基本的な意味と進め方」について解説!
ブランディングとは? 「基本的な意味と進め方」について解説!
アフターコロナ時代の5つの消費トレンド予測
アフターコロナ時代の5つの消費トレンド予測
印刷会社が進むべき16の事業領域~アフターコロナ時代を見据えて~
印刷会社が進むべき16の事業領域~アフターコロナ時代を見据えて~
ユニクロのポジショニング戦略とは? カギは「割り切り消費」
ユニクロのポジショニング戦略とは? カギは「割り切り消費」
アンゾフのマトリクスとは? 富士フイルムの事例に学ぶ
アンゾフのマトリクスとは? 富士フイルムの事例に学ぶ
CI、VI、BIの違いとは?
CI、VI、BIの違いとは?
北海道の雄・セイコーマートにみる、ローカルチェーンの地元密着戦略
北海道の雄・セイコーマートにみる、ローカルチェーンの地元密着戦略