セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

どう変わる? 国民的サウンドロゴ

投稿日:2019年6月12日 更新日:

「伯方の塩」で有名な伯方塩業(松山市)は、CMでおなじみの「は・か・た・の・しお♪」というフレーズを歌う2代目声優のオーディションを実施している。グランプリに輝くとウェブ広告に出演できるとあってネットでも話題になり、応募はすでに数千人にも。お笑い芸人やアナウンサーなど芸能人も力作を投稿しているという。

力強い男性の声が印象的なCMは1987年から放映。男性ミュージシャンとされる初代の声は変わらないが、今回、若い世代に塩の魅力を知ってもらおうと企画された。

(中略)

6月30日締め切り。伯方塩業は「初代とは違う雰囲気で、オリジナリティあふれる作品で、『伯方の塩』に新しい風を吹き込んでほしい」としている。

読売新聞 2019/6/1
「は・か・た・の・しお♪」、2代目声優募集

ブランディングを達成するためのクリエティブにおいて、ロゴマークやタグライン(コピー)の陰で見落とされがちなもののひとつが「音」、すなわちサウンドロゴだ。

テレビCMの前後に挿入されるサウンドロゴは、文字通り音で作ったロゴ(マーク)。テレビやラジオCMの前後に挿入し、消費者にほんの数秒でどの企業のCMであるかを気付かせる地味ながらも重要な役割を担う。

ニュースが伝える「伯方の塩」は、1996年から続く長い歴史を持つ伝統のクリエイティブ。独特のリズムに乗った男性の声による力強いナレーションは一度聴いたら耳から離れないパワーを持つ“国民的サウンロロゴ”とも呼べる作品だ。

ネット動画の隆盛により、音と映像によるコミュニケーションが存在感を増していく中で、サウンドロゴの価値もより高いものになっていくことだろう。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

伊勢丹で最先端シューズを導入 百貨店の「冬の時代」を乗り越える

伊勢丹新宿店で、店頭で客の足型を測定し、靴の一部を3Dプリンターで造形するサービスが始まった。システムを開発したのは、デンマークの靴メーカー、ECCO(エコー)。測定から造形まで1時間で完了し、その場 …

家系ラーメンに見る、ブランド管理の難しさ

横浜家系ラーメン。1974年創業の「吉村家」(当時は新杉田駅近く)を源流とし、その弟子や孫弟子を中心に神奈川県を中心に広がっていった豚骨醤油ラーメンだ。 屋号に「○○家」という店名が多かったことからフ …

ハイグレード通勤バス 東急電鉄の実証実験

座れるバスで快適な通勤を――。東急電鉄は1月下旬から、東急田園都市線たまプラーザ駅と渋谷駅を結ぶ「ハイグレード通勤バス」の実証実験を開始した。Wi-Fiやトイレの付いたバスで定員は24人。電車より時間 …

福岡のリゾート地「糸島」は全国ブランドになるか?

糸島の冬の味覚として人気を集めている「糸島カキ」が、特許庁の「地域団体商標」に登録された。糸島漁協が統一ブランドとして売り込もうと2年前に申請した。登録を機に品質を高めて全国にPRするため、今秋のシー …

「食べる」日本伝統抹茶、世界へ発信!

日本伝統の抹茶が注目されている。最近はスイーツや和洋の料理にも合うため、「飲む」だけでなく「食べる」食材として活用が広がる。 今や「食べる抹茶」はデパ地下やコンビニでも欠かせない商品だ。国内の抹茶市場 …

サイト内検索