セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

「ちょっと北欧まで」。週末はフィンランドで過ごす時代?

投稿日:2019年6月27日 更新日:

ムーミンやサウナで知られるフィンランドは、約9時間半で行ける「日本から一番近いヨーロッパ」だ。フィンエアーが始めた深夜便は、早朝にヘルシンキに到着するため、無駄なく時間を活用できるのが売りだ。10月26日までの期間運航で、月木土の週3便。水曜の深夜に出発して日曜夕方に帰国すれば、土日と合わせて平日に2日休むだけでフィンランドに行ける。深夜便は関空発のみだが、帰国便は午前8~9時に成田、名古屋、福岡に到着する便が選べる。フィンエアー大阪支店旅客営業部クライアントマネジャーの北野憲さん(38)は、「1カ月運航して、観光客の利用が多かった。日程が限られている出張にも活用してもらえるのではないか」と期待する。

毎日新聞 2019/6/6
「週末はフィンランドでサウナ」 深夜便に旅行会社も熱視線

“ヨーロッパへの近道”とは、かねてよりフィンエアーが掲げていた文言だが、今回同社が発表した関空深夜便のインパクトは、それをさらにアップデートするインパクトがある。なにせ日本とヨーロッパを9時間半でつないでしまうのだから。

フィンエアーといえば1980年代末から、東京とヘルシンキをシベリア航路という最短ルートでつなぐ利便性を前面に押し出したブランド・コミュニケーションを図ってきたが、最近では日本でも女性を中心に人気のフィンランドのファッション&ライフスタイルブランド「マリメッコ」を機内インテリアに採用するなど、単に利便性だけに依存しない総合的なブランディングに注力している。

北欧ブームの追い風も受けたフィンエアーの躍進により、日本人にとってのヨーロッパの玄関口がヘルシンキとなる日もそう遠くないのかもしれない。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

“脱・目的地”へ。カナダ観光局が見据える観光の未来

カナダ観光局は2019年5月28日、トロントで開催されているBtoB旅行業界向けイベント「ランデブーカナダ(RVC)」の開幕にあわせて、新ブランド「For Glowing Hearts」を発表、それに …

日産「ノート」販売好調を支える「e-POWER技術」の意義

日本自動車販売協会連合会が発表した2018年の登録車の新車販売車名別(軽自動車除く)で、日産自動車の「ノート」が13万6324台で1位となった。日産がこの分野において暦年ベースで1位となるのは初の快挙 …

あの、キンカンが目立つ!違和感!注目!のオシャレな展開

画像引用:https://www.atpress.ne.jp/news/189004 虫さされ薬として知られる「キンカン」。そんな商品のポスターがネット上で注目を集めています。一見するとハイブランドの …

MADE IN JAPANキャビアの勝算は?

宮崎市で国産キャビアの養殖・製造を行う「ジャパンキャビア」が4月、対米HACCP(対米輸出水産食品加工施設)に認定され、対米・ラスベガス輸出を5月に開始した。 対米輸出について坂元基雄社長は「アメリカ …

コメ「特A」過去最多 魚沼コシも返り咲き 18年産食味

日本穀物検定協会(東京・中央)が27日発表した食味ランキングで、2018年産米は最高位の「特A」が過去最多となった。出品全体の3分の1を占め、ブランド米競争に拍車がかかっている。新潟県魚沼産コシヒカリ …

サイト内検索