セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

Branding Method

インターナルブランディングの現場より その1

投稿日:2019年3月5日 更新日:

はじめまして、スタンダードトレーナーの村松利衣です。
私はいま個人事業主で、お得意様のブランド・マネージャーとして、
ブランド構築に携わっています。

実際は、ブランド構築のコンサルティングをしているのですが、
自分自身のことを聞かれると、お得意様のブランド・マネージャーである、と
お伝えしています。

理由は

  • コンサルタント=言いっぱなしという印象を持たれたくない
  • ブランド構築の当事者として、一緒に考え言語化するパートナーでありたい

という思いから、自らをコンサルタントと言うことをやめました。

このWebサイトでは、インターナルブランディングの取り組みと
ブランド・マネージャーとして日々思うこと、感じることについて
ご紹介していきたいと思います。

ブランド構築に出会った日のこと

私がブランド構築に携わる前、WebプロデュースとWebディレクターの育成という
2つの事業を軸にしておりました。

お得意様の3年先の成長を見据え、コミュニケーション戦略を立て
どのようなWebサイトが必要で、どのようなWebディレクターがいたら、
この企業がさらに成長できるか?を、お得意様と一緒に描いていました。

ただ…3年先、5年先、10年先を見据え、
どのような企業でありたいか、どのような成長を遂げたいかが
現場にまで浸透している中小企業というのは本当に少なく、
Webディレクターを育成するにあたって、
経営理念の言語化、それを現場に分かりやすくするツールや
理解してもらうための場を用意することから始めていました。

いま私がやっていることは、何なんだろう?
これもブランド構築なのだろうか?
もしかしたら、ブランド構築を徹底的にやることによって、
もっと多くの企業に貢献できるかも!
と考え、ブランド構築について学ぶことを決めました。

そして「ブランド構築 セミナー 資格」で検索し
ブランド・マネージャー認定協会という「ブランドについての学びと実践の場」があることを知り、その日のうちにベーシックコースへ申し込みました。

これが、ブランド構築&(一財)ブランド・マネージャー認定協会
出会った日の出来事です。
その後、トレーナーパーソナルブランディングアドバンスコースを受講し、
いまに至ります。

いまやっていること

いま私はお得意様のブランド・マネージャーとして
お得意様の企業ブランド、事業ブランド、製品サービスブランドの構築をしています。
特に、中小企業の経営理念の土台作りとその後のインターナルブランディングに
多くの時間を割いています。

インターナルブランディングは、協会のフレームワークとしては
用意されていないのですが、企業のNo.2として7社経験したことをもとに
社員の本音や期待に触れるための衛生調査、
想いを1つにするためのチーム・ビルディングを
お得意様の経営陣とともに行っています。

以前私が携わっていた組織では、ミッション・ビジョンを構築する際、
経営幹部のみで策定するというルールがありました。

これだと、現場の当事者として見た時に
「経営理念は上が決めて与えられたもの」
という思いが拭えず、共感が生まれにくいと感じたため、
いまはできる限り多くの経営幹部・社員さんとともに取り組んでいます。

経営幹部も社員も、フラットな立場で関与・発言できる場を持つことで
「まずは隣にいる人と自分とで手を携えて
今日、明日すぐにできることから変えていこう」
という、ポジティブで小さなカイゼンが日々見られるようになりました。

このメッセージをお読みくださっている方の中で

  • 経営理念を策定、見直したほうが良いのでは?
  • ブランドをどうにかしたい!

と悩んでいる方、まずは
「今日・明日にでもできること、変えたいことを話し合う」ことから
始めてみましょう。

えっ?そんなこと?と思われるかもしれませんが…
いま隣にいる人と、業務のこと、会社のことについて
お互いの思いを話し合うことって、そう多くはないですよね。
分かっていても、あえて話さないことも多いはず。

だから、まず声を出す=自分の想いを自分の外側に取り出すことが
とても大切な行為なんです。

次に、隣の人から隣の人へ、ポジションの違う人へと話す人を広げ、
同じ問題意識のある人どうしが、ポジティブな意見交換を繰り返す。
ブランド構築や経営理念策定についての勉強会を行う。
など、草の根の活動ではありますが、時間をかけて共感者を増やすことで、
いつしかその声や行動が大きな変革につながります。

もし良かったら、近くの人と話し合ったことで
どんなカイゼンができたか、教えてくださいね。

次回は、いま携わっているインターナルブランディングの考え方や
進め方についてご紹介します。

 

村松利衣(むらまつ としえ)執筆
(一財)ブランド・マネージャー認定協会 認定トレーナー
東京デザインプレックス研究所 Webディレクション実践コース 講師

心を動かすブランド経営のパートナー。社内Webディレクターや経営幹部の育成、お得意様のブランド・マネージャーとしてのブランド構築により、企業の成長と社員の活性化を支援している。
https://www.lincage.jp/

関連記事

ローソンのスイーツから学ぶブランド・ポジション戦略 ~ 5FORCES分析でコンビニスイーツを考察 ~

今、どこのコンビニに行ってもスイーツは買えますが、なかでもローソンのスイーツがとても人気が高く、かなり早い時期からコラボ商品なども多く販売しており、新作も次々とヒットとなることで勢いに衰えが見えません …

ブランディング入門書7選

「ブランディング」に着手するために、入門書としてぜひおすすめの7冊を紹介します。ブランディングそのものは、書籍だけで行えるものではありませんが、入門編、参考事例としてぜひ手にとっておきたいものばかりで …

カスタマージャーニー

コトラーが提唱する5A理論のポイント

フィリップ・コトラーの提唱する5A理論は、インターネットやSNS時代を反映させた購買プロセスの理論です。企業は顧客の「好奇心」や「親近感」を高まらせて、購買へ、そして見込客の紹介へと導く施策を打つべき …

下町ロケット2の世界は実現するのか IT×農業(スマート農業)による 農業での働き方改革

中小製造業メーカーを舞台にした下町ロケットは、根強い人気を誇っています。2018年~2019年にかけての放送でも、高い視聴率をキープしました。この作品の中で話題となったのが、農業のハイテク化です。今回 …

ブランド

ブランディングの基本が理解できる!!【BRANDINGLAB記事まとめ】

「ブランディングって何だろう?」と興味を持たれている方や、「ブランディングをそろそろ始めたい!」という方にお伝えしたいのは、まずブランディングの概要を理解することが大切だということ。今回はその手がかり …

サイト内検索