セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

沖縄ビール、缶チューハイに挑む

投稿日:2019年5月23日 更新日:

画像引用:https://www.okinawatimes.co.jp

オリオンビール(與那嶺清社長)は8日、チューハイの新ブランド「WATTA(ワッタ)」を14日から販売すると発表した。JAおきなわ(大城勉理事長)が提供した、沖縄県産シークヮーサーを原料に使用。アルコール度数や味の違う3商品を販売し、20代の若者から飲み応えを求める中年などをターゲットに据える。初年度は、年間325キロリットル、350ミリリットル換算で38万ケースの販売を目指す。

(中略)

宮里常務は「県産果実やスパイスなどを取り入れて、県産素材の魅力を発信するブランドを目指す」と説明。「若者を中心としたビール離れや嗜好(しこう)の多様化が進んでいる。4~5年前から検討しており、今回新たな挑戦として参入する。

沖縄タイムス・プラス 2019/5/9
これがオリオン初の缶チューハイだ! 沖縄産シークワーサー使用「WATTA(ワッタ)」

消費者の“家飲み”需要が高まる中で、ここ数年売り上げを伸ばし続けている缶チューハイ。購入頻度ではすでに「第3のビール」を上回るなど、その存在感はますます高まっている。

ちなみに、缶チューハイのトレンドはアルコール度数7度を超える“ストロング系”と呼ばれるジャンル。その背景には、手軽に・安く酔える、という消費者の節約志向に根差した特徴があるようだ。

オリオンビールは、ビールシェアでアサヒ、キリン、サントリー、サッポロに続く業界5位のメーカーだが、その規模は全体のわずか0.9%。それでもなお、業界において屹立したポジションを維持する背景には、沖縄(産)のポジティブなイメージがあることは明らかだ。伝家の宝刀とも言うべき沖縄ブランドを武器に、オリオンビールが今後どこまで大手の牙城を切り崩せるか注目だ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

関連記事

小粒でも、ピリリと辛い、存在感。 山椒ブームは現代世相の反映か

明治時代の牛肉しかり、平成のパクチーしかり。個性のある味の定着には時間がかかる。なじみのある食材や調味料でも、シーンが変われば「新しい味」としてすそ野が広がる。 そんな「新しい味」として強力に存在感を …

サントリーのボス 続くコーヒー以外へのブランド拡張

サントリー食品インターナショナル株式会社は、「BOSS」の濃縮タイプ飲料「ボス ラテベース」の新たなラインナップとして、「ボス ラテベース 香ばしピスタチオ」を1月22日(火)から期間限定発売します。 …

TOTOが「おもてなしトイレ」を導入 空の玄関から日本の強みをアピール

TOTOは日本の玄関口とも言える成田国際空港第一ターミナルビルの南ウイング1階に、IoTを活用した“最先端のおもてなしトイレ空間”「experience TOTO」を設ける。開設に当たってはNTT東日 …

今、アパレルメーカーが「キャンプ場」をつくる理由とは?

アーバンリサーチ(URBAN RESEACH)が、長野県茅野市蓼科湖の湖畔にキャンプ場「タイニーガーデン(TINY GARDEN)」を開業する。オープンは8月中旬を予定している。 タイニーガーデンの敷 …

海外市場からの撤退によるブランド・イメージの損耗

ジャスダック上場で装置部品製造の「フェローテックホールディングス」は、韓国の連結子会社「Ferrotec Advance Materials Korea」(韓国・唐津市)が行うCVD-SiC事業から撤 …

サイト内検索