セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

パリコレデザイナー、「サッカーチーム」をデザインする

投稿日:2019年5月22日 更新日:

サッカー界とファッション界のコラボレーションは、新たなクラブの姿を生み出そうとしている。

北海道コンサドーレ札幌は今季からクリエイティブディレクターとして、ファッションデザイナーの相沢陽介氏(41)を招いた。すでにポスターのデザインを手がけており、今後はクラブのオフィシャルグッズの展開も始める。

クリエイティブディレクター就任が発表されてから2カ月。相沢氏は6月にあるパリコレでの自身のブランドのショーの準備と並行して、札幌の名刺を手に1人でグッズを生産する工場など取引先を訪問している。生産から販売までの流れを見直し、新たな仕組みを確立させようと奔走しているのだ。

日刊スポーツ 2019/5/6
札幌を格好良く!パリコレ並行でブランド化大改革

プロサッカーチームとファッションデザイナー。一見意外な組み合わせだが、「サッカーチームは、ファッションブランドよりアウトプットするものが多い」という一節から始まる相沢氏の言葉には、私たちビジネスマンにとっても大きな示唆に富んでいる。

サッカーチームにおける、“デザイン”は思いつくだけでもロゴマーク、ユニフォーム、ウェブサイト、SNS、ポスター、マッチデープログラム……と枚挙に暇がない。これらはインターネットやテレビ、スタジアムといったメディアを介して、私たちの目に触れ、それらがミックスされたものがブランドイメージとして流布・受容・定着される。「コンサドーレのアウトプット商材は常に格好いいって状態をキープしたい」という相澤氏の言葉は、ファッションデザイナーとしての矜持を示すと同時に、私たち企業人に対しても達成すべきブランディングの本質を突きつけているかのようだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

御朱印に続く、新たな歴史ブーム。御城印の世界

岐阜県土岐市妻木町の町民らでつくる「妻木城址(し)の会」(黒田正直会長)は、妻木城跡(同町)の「御城印」を作り、1日から授与を始めた。妻木城は土岐明智氏とつながりのある妻木氏が戦国時代に築いたとされる …

ノートルダム大聖堂火災とその後の動きに見る、フランスのアイデンティティ

大規模な火災で甚大な被害を受けたフランスのノートルダム大聖堂の再建に向け、支援の動きが世界に広がっています。フランスのメディアは、これまでに表明された寄付の総額は日本円で1000億円近くに上ると伝えて …

ファンタジーから、生活へ。 新海誠監督作品と夏の憧憬

新海誠監督が2日、都内で行われた最新作『天気の子』の製作報告会見に出席し、本作について「東宝の夏映画として『王道の物語としてこんな風に終わると納得するよね』ということとは違うことをやっています」と語っ …

小粒でも、ピリリと辛い、存在感。 山椒ブームは現代世相の反映か

明治時代の牛肉しかり、平成のパクチーしかり。個性のある味の定着には時間がかかる。なじみのある食材や調味料でも、シーンが変われば「新しい味」としてすそ野が広がる。 そんな「新しい味」として強力に存在感を …

なおみ特需ブレーク 全豪Vラケット、腕時計人気、テニスクラブ入会希望が増

テニスの全豪オープン女子シングルスで大坂なおみ選手(21)が日本勢初の優勝を決め、国内でもテニス熱が高まっている。大坂選手が試合中に着けていた腕時計に予約が殺到するなど、関連商品の売れ行きは好調だ。地 …

サイト内検索