セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

イチロー引退とMLBのアジアでのブランディング戦略

投稿日:2019年4月1日 更新日:

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)が21日、現役引退を発表した。同日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ第2戦後に記者会見し、「きょうのゲームを最後に日本で9年、米国で19年目だった現役生活に終止符を打ち、引退することとなりました」と語った。

マリナーズのユニホーム姿で会見場に現れたイチローは「最後にこのユニホームを着てこの日を迎えられたことをたいへん幸せに感じている」と感慨に浸った。

2018年5月にマリナーズの会長付特別補佐に就任し、練習を続けながら現役復帰を目指した今季は、マイナー契約の招待選手としてキャンプに臨んだ。だが、深刻な打撃不振に陥り、来日前のオープン戦から24打席連続無安打のままシーズン開幕を迎えていた。

日本経済新聞 2019/3/21
イチローが引退発表 「後悔などあろうはずない」

あまりにも電撃的なイチロー選手の現役引退により、日本中の話題をさらったMLB開幕戦。日本のプロ野球とは一味も二味も違うダイナミックなプレーの数々は「さすがメジャー」と、私たちに本場のベースボールの醍醐味を味あわせてくれるものだった。

そんなMLBだが、米本国での人気は年々下降。観客動員数に至っては、この10年で約10%も減少している。ちなみに、2017年にワシントンポスト紙が実施した全米人気スポーツ調査では、1位NFL(アメリカンフットボール)、2位NBA(バスケットボール)に次ぐ3位。しかも、すぐ後ろには急伸するMLS(サッカー)が猛追している。このような背景を踏まえて考えれば、“イチロー引退”というドラマが、MLBのアジアブランディングにおける1大ミッションだったのではないかと考えるのも、あながち間違っていなそうだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

ブランドタウン「田園調布」はいま

東京を代表する高級住宅地といえば田園調布をおいて他にはないだろう。渋沢栄一らによって開発が始まり、政治家や財界人、プロスポーツ選手などが邸宅を構えた地だ。この場所でいま、売りに出される物件が増えている …

ボート参入の「レクサス」。陸の王者は海も制す?

画像引用:https://lexus.jp/models/ly/ トヨタ自動車は高級車ブランド「レクサス」で初めてとなるボートを10月30日から販売すると発表した。商品名は「LY650」で日米とカナダ …

銭湯の必需品“フルーツ牛乳”の販売終了

明治が1958年発売の瓶入り清涼飲料水「明治フルーツ」(180ミリリットル)の販売を4月1日で終了することが分かった。同社広報部は毎日新聞の取材に対し、「中期的な売り上げ減少に伴い、販売終了することに …

コラボレーション×コラボレーションの二乗のシナジー効果

BREWBASEとフリークスストアのコラボレーション企画が始動しています。 今回のコラボレーション企画では、オリジナルビール「FREAKS」が登場。 同商品は、アツい夏にぴったりの爽やかでドリンカブル …

北海道の雄・セイコーマートにみる、ローカルチェーンの地元密着戦略

サービス産業生産性協議会の過去10回の顧客満足度調査で、北海道のセイコーマートはコンビニ部門1位を7回獲得している。消費者がコンビニに24時間営業と一律のオペレーションを熱望しているのだとすれば、こん …

サイト内検索