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世界遺産で街おこし 大阪府堺市の地域活性化プロジェクト

投稿日:2019年7月30日 更新日:

大阪初の世界遺産として盛り上がりを見せる「百舌鳥・古市古墳群」。そんななか、古墳の魅力を楽しむために増えているのが古墳グッズのイベント。7月17日から、「堺タカシマヤ」(大阪府堺市)で『古墳祭り in 堺タカシマヤ』がスタートした。

古墳とハニワをモチーフとした文房具やアクセなどの雑貨、プリンやお弁当などの食物販が約200種も並ぶ同イベントは、堺のカフェ「紙カフェ」の松永友美さんによるイベントだ。2018年5月から始めて、早くも5回目となる。

「6月にも同じ場所でおこなったのですが、やはり違いますね。世界遺産になったから、買うつもりで皆さま来ていただいてます。古墳がかわいいからとお越しくださる方、また世界遺産の記念に買いに来られる方と裾野が広がっています」と、松永さんは話す。

(中略)

ほかにも、すでに「東急ハンズ梅田店」では古墳好きにとっては定番イベント『古墳にコーフン!』(〜7月25日まで)が開催されているほか、堺の観光スポット「さかい利晶の杜」の『にぎわいマルシェ~古墳を楽しもう!~』が7月28日に、「阪急うめだ本店」では『古墳ハニワフェス』が7月31日〜8月6日におこなわれるなど、大阪での古墳グッズ・イベントがますます増えそうだ。

Lmaga.jp 2019/7/18
古墳グッズ・イベント、大阪で次々と開催

2019年7月6日、大阪堺市付近に点在する「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産として登録された。堺市では以前から古墳に関するイベントが多数行われているが、登録後初の古墳祭り in 堺タカシマヤでは「世界遺産になったから来た」という来訪者が多かったという。予約一カ月待ちの「はにわプリン」(海ごこち)、2017年の堺W-1グランプリを獲った「古墳焼」(宝泉菓子舗)など人気商品も多い。地域の活性化への強い追い風だ。

しかし、もう少し踏み込んで考えれば「集客を収益に還元すること」が重要だ。観光資源を活用したイベントが盛り上がっても、実際には既存の店舗や商品の購買へつながらないこともある。命運を左右する要因は「イベントと店舗や商品の間にストーリー性があるか」だろう。イベントと既存の店舗や商品との間にストーリー性があれば、イベントの来場者の購買意欲が喚起されやすい。

一過性のイベントを開催するにせよ、既存店舗との関係を意識したプランニングが必要だ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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