セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

Case Study

メルカリのブランド拡張によるシナジー効果を考察  ーメルペイが狙うBNPL市場 そのブランド戦略と狙い【後編】

投稿日:2021年12月20日 更新日:

前編では、メルカリ社の事業ブランドのPPMについて検討してみました。後編では、別の観点で内容を確認していきたいと思います。

メルカリの事業領域について、別のフレームワークで検証してみます。整理に用いるフレームワークは、事業の競争優位性を分析するコトラーの競争地位4類型です。

その結果、メルカリ社の事業ブランドの競争地位は下記の通りになりました。

まず、ここから推定できることは、資源量が多く独自性が低い事業にテコ入れすることで、現況のチャレンジャーという立場からリーダーという立場に引き上げ、業界シェアを拡大させることが、最も効率的な投資配分になり得るということです。

電子決済サービスは、現金に代わって電子上での決済サービスを提供するということで、現金に対する代替性があります。

ただ、電子決済サービス自体は技術力があればどの会社でも実現可能なものであるため、競合他社に対しての独自性が低く、絶対的な競争力の源泉とはなりませんし、競争優位性を確保できません。

そのため、電子決済サービスそのものだけでなく、そのサービスの利用方法が競合他社に対する競争要因となります。

 > 続きを読む 

関連記事

売上7倍

売上を7倍にした「フルグラ」から学ぶ!マーケティングの目標設定とは?

マーケティングやブランディングが成功しているかどうかを測るためには指標が必要です。今回は、ブランド構築の最後のステップである「マーケティングの目標設定」について事例を交えながら解説します。 マーケティ …

ユニクロ

ユニクロのポジショニング戦略とは? カギは「割り切り消費」

カジュアル衣料のユニクロは老若男女を問わずベーシックな商品を提供していますが、決してターゲティング(顧客の絞り込み)を軽視しているわけではなく、カジュアルファッションでは目立ちたくないという層や、洋服 …

伊藤園と靴下屋 意外性のあるブランド・コラボレーションが話題に! 異業種同士のコア・コンピタンスを掛け合わせた成長戦略

以前、伊藤園とタビオの意外性のあるコラボレーションが話題となりました。 タビオレッグラボシリーズ「気持ちいいシルクの靴下」を共同開発 https://www.itoen.co.jp/news/deta …

ブランドリスク管理の重要性について  ーサントリー社に見る、ブランド毀損と影響と余波【前編】

酒類・飲料メーカーの大手企業であるサントリー社の新浪社長が、経済同友会で会議内に発言した内容が、社会で大きな反響を呼びました。   サントリー新浪社長「45歳定年制」発言で炎上…「ちょっとま …

EDITION

2020年、日本初上陸のホテル「EDITION」をチェック!

(出典:http://www.marriott.co.jp/brands.mi) ザ・リッツ・カールトンを運営する、世界的に有名なホテル会社「マリオット・インターナショナル」が最高級グレードである「E …

サイト内検索