セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

ロゴ変更。ネット黎明期のアイコン米「Yahoo!」の現在地

投稿日:2019年10月9日 更新日:

米Verizon傘下のYahoo!は9月24日(現地時間)、企業ロゴの新デザインを発表した。2013年9月以来、6年ぶりのデザイン変更だ。なお、日本のYahoo Japanは資本的に無関係であり、ロゴ変更の影響は受けない。

Yahoo!によると、変わるのはロゴデザインだけではなく、新たな製品や機能を展開していくという。Yahoo!スポーツやYahoo!メールなどの各種サービスでは、「Y!」になる。

ロゴをデザインした米デザイン企業Pentagramは、「新デザインは、ユーザーがオンラインでよりパーソナライズされた体験を見つけられるよう支援する、Yahoo!の新ブランド戦略を反映した」としている。フォントはCentra No. 2 Extraboldをベースにし、感嘆符はイタリックにした。カラーは伝統的な紫のままだ。

ITmedia 2019/9/24
米Yahoo!、ロゴデザインを変更

ZOZOの買収でにわかに脚光を浴びた「Yahoo!」だが、その母体となった米Yahoo!は当地においてすでに忘れ去られた存在になりつつあるようだ。

日本では検索エンジンのスタンダードとしていまだに高いシェアを誇るYahoo!だが、世界で見てみると全く違う。

アメリカ人が使用する検索エンジンのシェアを見てみると、1位がGoogleで63%とぶっちぎり、続く2位にはGoogleに負けず劣らず強力な検索アルゴリズムを持つ「Bing」が22%で続き、古参のYahoo!は、かろうじて3位にとどまっているもののシェアは11%と低迷。「ググる」(英語圏ではGoogle it!)という言葉が定着した今となっては、この序列は覆しがたい。

メインデバイスがPCからスマートフォンへ移るなど環境が目まぐるしく移行する今、Yahoo!がかつての輝きを取り戻すためには、ロゴマークの更新程度では済まない抜本的なリブランディングが必要なのではないか。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

家系ラーメンに見る、ブランド管理の難しさ

横浜家系ラーメン。1974年創業の「吉村家」(当時は新杉田駅近く)を源流とし、その弟子や孫弟子を中心に神奈川県を中心に広がっていった豚骨醤油ラーメンだ。 屋号に「○○家」という店名が多かったことからフ …

女子を虜にするワークマン。快進撃の秘密とは?

ワークマンは9月5日、「過酷ファッションショー」と題した2019年秋冬新製品の発表会を開いた。 新製品を着てランウェイを歩くモデルを、雨、風、雪が襲い、同社の「防風」「防水」「撥水(はっすい)」機能を …

ディズニー参入で、動画配信市場はどう変わる?

8月23日、アメリカ・カリフォルニア州のアナハイムで開かれた「D23エキスポ」。ディズニー社が2年に1度主催する、世界最大のディズニーのファンイベントだ。動画配信を統括するケビン・メイヤー氏は、11月 …

「食べる」日本伝統抹茶、世界へ発信!

日本伝統の抹茶が注目されている。最近はスイーツや和洋の料理にも合うため、「飲む」だけでなく「食べる」食材として活用が広がる。 今や「食べる抹茶」はデパ地下やコンビニでも欠かせない商品だ。国内の抹茶市場 …

国際線就航、「YOUR WING」を掲げるスカイマークの目論見

スカイマークが経営破たんして、新体制に移行した2015年9月から4年超。新体制発足から5年目に突入し、さらに成田-サイパン線という同社初の国際定期便就航を11月29日に控えるなか、スカイマークはブラン …

サイト内検索